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大人の自由研究:文士村比較

Wikipedia調べで、文士村と呼ばれる地域は4つある。
田端、馬込、落合、阿佐ヶ谷だ。

田端文士村

文士村状態だったのは1901〜1945年。中心は芥川龍之介。押しも押されもせぬ文士だ。菊池寛に堀辰雄、田河水泡もいたのか!

馬込文士村

文士村状態は1912?〜1930年。短いが内容は濃い。尾崎士郎、川端康成、宇野千代、萩原朔太郎、村岡花子など、作風のバリエーションが広いし、女性が多かったからか文学談義のみではなくダンスなども盛んだったとか。文士村時代ではないが、この地域には三島由紀夫の豪邸もある。

落合文士村

文士村状態は1923〜1941年。前衛芸術、プロレタリア文学、とテーマ性が高いが、林芙美子、尾崎翠、矢田津世子、宮本百合子、壷井栄など、ユニークな女流作家を多数輩出しているのもすごい。尾崎一雄と檀一雄も終盤に参加。

阿佐ヶ谷文士村

文士村状態は1927〜1972年と、戦後も機能していた文士村。井伏鱒二が中心で、川端康成、太宰治、火野葦平、など錚々たるメンバー。石井桃子、小川未明、大宅壮一、棟方志功と活躍分野のバリエーションも幅広い

ところで、これらの文士村、全部今の東京都内だからか、複数に関係した人も結構いる。川端康成は馬込と阿佐ヶ谷、林芙美子は田端と落合、萩原朔太郎は田端と馬込にそれぞれ掲載あり。川端康成は鎌倉の人、萩原朔太郎は前橋の人って印象が強いが、割と頻繁に転居していた模様。4箇所コンプした有名人は今のところ見当たらないが、いたら面白いな。