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こどもの王様 2024/01/01

そうか。
わたしはもう、こどもじゃないんだ・・・・・・  ・・・・・・・・・・

ふいにその事実を突き付けられた2024年のはじまりだった。いや、違う。わたしは、こどもでいたかっただけだった。ずっとずっと、父と母の、かわいいこどもで。

その瞬間はふいにやってきた。でも、その予兆は少し前からあったし、わたしの中では既に超えたものだという認識のあることでもあったから、その波が新たに、さらなる確信とともに内側から溢れたとき、ふいに涙が出た。そうか。わたしはもう、こどもじゃないんだ。違う。もうずっと前から、こどもなんかじゃなかったんだ。十分に大人で、十分に女性だった。そのことに気付きたくなくて、ずっとずっとこどもでいたくて、とっくに手放していなければならなかったその恩恵を受ける時間を、こんなにも引き伸ばしてしまった。

ごめんなさい。だって、ずっとこどもでいたかったんだもの。無条件の愛とやらを受け取りたくて、それがあるって知りたくて、それを受け取ってきたって思いたくて、ずっとそれを探してしまいました。

でもそれは、探すものではなくて、あると認めるものだった。わたしがそれを認めたくなかったのは、自立してしまったら、わたしのことをこんなに愛してくれた父と母とは、関係がなくなると思っていたからみたいだった。縁が切れるみたいな感じ。馬鹿みたい!だって、絶対そんなことないのにね。

幼い頃に無くして無くした気になって、必死になって繋いできたそのを、必死になって手繰り寄せてきたその糸を、要らなくなったからって自ら放棄するなんて、恩を仇で返すことになると思っていた。そうやって、ずっと必死に、ただ愛されるを受け取ることを拒絶してきた。要らないって思う自分を認める自分も嫌だったし、要らないって思わないことこそが愛だと思ったりもしていた。

きっと、父と母はそんなこと何も考えていないし、わたしから何も奪おうとしていない。わたしだけが、ずっと何かを求めていて、何かを求められていて、そしてそれに応えられないという条件付きの愛の世界で生きていた。

その終わりを、今日感じた。わたしは父と母の娘で、それはきっと今世変わることのない事実だ。わたしがただのわたしになっても、その先が何に結ばれていっても、きっとそれは何も変わらず、ただここにある事実。その、ただここにある事実のことを無条件の愛と呼ぶなら、わたしはずっとそれを、この世界から与えられていたのだ。だから、わたしは条件度返しでわたしであればいいし、彼らの望まない自分になったっていい。だって、既に愛はあるのだから。何を選んでも自由。何を選んでも、裏切ることにはならない。そして、何を選んでも、わたしはずっと愛されている。

なぜなら、それだけがきっと、揺るぎない事実だからだ。

かけがえのない今日という日をありがとう。
これまでもずっとずっと、ありがとうございました。


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