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ファイナルファンタジーVII リバース

■ゲーム内容
1997年に発売されたファイナルファンタジーⅦのリメイク三部作の2作品目。
コマンドRPGからアクションRPGになったバトル部分は前作と同じだが、今回はミッドガルを飛び出て広大なFF7の世界を冒険することができるオープンワールドとなっている。

■感想
凄まじい完成度。そして妥協なき作りこみの数々。
四半世紀の間に進んだ最新技術によって、もはやただのリメイクと呼べない内容に仕上がっている。
グラフィック・キャラクター・ストーリー・演出は一級品。
大まかなシナリオはなぞっているが、細かいシナリオは差し代わりゲーム性もほぼ別ものになっている為、完全新作FFといっても良いレベル。
そして、終盤からエンディングまでの流れ。
ただのリメイクではない。オリジナル版をやったユーザーこそ遊ぶべき新たなる展開が用意されている。

▼良いところ
・チャプターが進み仲間と旅をする時間が増えると、仲間と旅してる感が強まっていき、ゲームへの没入感が深まる感覚があった。
取る行動によってキャラごとの友好度が上下したり、その時々にしか話せない会話があったり、キャラごとのイベントが盛りだくさん、近くを通るとこちらを向く等…仲間だと思わせる仕掛けがたくさんあり、ずっとこの世界へ居続けたいと思わせてくれる。
・世界探索が楽しい。
FF15はスカスカオープンワールドと言われていたが、今作はどこに行っても何かしらがある。
召喚獣・チョコボ・バトルなどのスポット。それらの間を埋め尽くすクラフト用アイテム。
又、各スポットをコンプしたくなるようなUI・ご褒美設計がしっかりと作られている。
・カードゲームのクイーンズブラッドがわりとしっかり作られており面白い
これは人によりそうだが個人的には楽しめた。
一部以外は強制ではないのでサブコンテンツとしてはしっかりと役目を果たしているのでは。

▼改善できそうなところ&改善するなら
・納得がいくアクション性がない。
アクションゲームとしてみた場合、敵の行動の予兆がしっかりと作れれておらず、この攻撃がきたからこう対処しよう。というのが難しい。敵の動きの作りが軽視されているように感じる。
敵の頭上にある文字に「!」があるかどうかで回避するかガードするかを判断する、という非常にシステマチックになっているのは残念。
又、登場モンスターの種類が多いが故に、行動パターンを覚えきる前に出現するモンスターが入れ替わっていたりする。
プレイヤーの位置によってはリミット技が当たらなかったりするが、ユーザーが満を持して繰り出した必殺技が当たらない作りは避けるべきだったのではないか。
・道中突然発生するミニゲームが苦痛
ミニゲームは長いRPGの中でダレさせない、飽きさせない為のスパイス的な要素としては非常に有効だと思う。
しかし今作では数回しか遊ばない内容なのに、難易度がそれなりにあり・要求するボタン操作の数が多すぎる。
ユーザーはすぐにルールを把握できるものではない。という事を理解せずに作り手側のエゴを押し付けている感覚が強かった。チョコボを捕まえるミニゲームなど正直スクウェア・エニックスという大手企業が提供するゲームのクオリティではないと思うものもあったように感じた。
・操作性が悪い。
旋回挙動などをリアルに動かす事にこだわった結果、小回りが利きづらくなり、足元のアイテムを取りづらくなっている。これは操作性よりもリアリティを重視した結果だと思うが、優先度を間違えているのではないか。
・初期に手に入れた武器のほうが物理攻撃力が高かったりする。
設計ミスってない・・?武器は技を覚える為もの。という狙いであれば理解できなくもないが、新しい武器を手に入れたのに物理攻撃力が下がるとモチベーションも下がる為、これは避けた方が良かったのでは。

色々と書いたが、最後までしっかりと遊び、やっぱりFF7っていいなぁと思った反動で、改善してほしい部分もたくさん出てきた。
次回作ではさらに完成度を高めて最高のエンディングを迎えるようにしてほしい。

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