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【駐車場オーナー目線】駐車場シェアサービスを比較してみた

はじめに

駐車場シェアサービス・・・空き地や空き駐車場をお持ちの方は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

「使ってみたいけど、実際どうなの!?」や「色々な会社でサービスが提供されているけど、どんな違いがあるの!?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

今回はそのような方に向けて、駐車場の所有者(以降「オーナー」とします)の目線で、「駐車場シェアサービス」を調べてしましたので、ご紹介いたします。

駐車場シェアサービスとは?

駐車場シェアサービスは、駐車場のオーナーが使っていない駐車場を一時的に他の人と共有する、まさに今はやりのシェアリングエコノミーのサービスです。

利用者(駐車場を借りる側、以降「ユーザー」します)は、専用アプリなどを通じて空いている駐車場を検索し、予約して利用することができます。一方、オーナーは駐車場を有効活用し、収益を得ることができます。

駐車場シェアサービスは、都市部の駐車スペース不足問題の解決、経済的な効率性の向上など、利便性と持続可能性を兼ね備えた新しい駐車の形態として注目されています。

駐車場シェアサービスのメリット/デメリット

「駐車場シェアサービス」の特徴として、メリット/デメリットを紹介いたします。

ユーザー目線

  • メリット

    • リーズナブルな価格帯

    • 事前予約ができる

  • デメリット

    • 利用できる時間帯が限定される(場合がある)

オーナー目線

  • メリット

    • 空きスペースで不労所得

    • スマホやPCでカンタン手続き

    • 自ら集客をしなくても良い

  • デメリット

    • トラブル時は基本、所有者と利用者間で対処しなければいけない(場合がある)

    • 所有者都合のキャンセルができない(場合がある)

主要サービスを比較

「駐車場シェアサービス」を提供している主要3サービス(akippa、特P、軒先)について、特徴を比較しました。今回はオーナー目線という事で、「利用者数/オーナー収益率/手続き/サポート」という5つの項目で比較したいと思います。

※なお、今回は「タイムズ」などの駐車場事業を運営されている企業は、対象外としております。

(1).利用者数

利用者数ということで、ユーザーとオーナーの数字を調査しました。

  • akippa

    • ユーザー:320万人 ・・・ ダントツ1位

    • オーナー:3.5万駐車場

  • 特P

    • ユーザー:100万人

    • オーナー:不明

  • 軒先パーキング

    • ユーザー:32万人
       ※‘19年7月時点の記事なので、今現在は40万人近くいるかもですね

    • オーナー:1万スペース

[引用元]
akippa、https://www.akippa.com/owner
特P、https://media.toku-p.earth-car.com/owner/v6/
Founder、https://found-er.com/interview/1454/

「大名古屋ビルヂング」を中心に、各サービスで駐車場を検索してみましたが、違いが顕著に現れています。都市部や地方部など、サービスごとに地域性に応じた強みがありますね。

akippa
特P
軒先パーキング

上記からもわかるように、周辺に他の駐車場数が多いことは、競合が多いことにもなるため、ユーザーが分散してしまったり、価格競争になってしまう可能性もあります。

そのためオーナー目線で考えると、周辺に対象サービスのオーナーが良い事は、安心につながる可能性はありますが、収益性の観点からは、必ずしも良いとは言えません。

(1).オーナー収益率

ユーザーが支払った駐車場の利用料に対して、オーナーが獲得できる収益率を示します。こちらも違いがはっきりしていますね。オーナー収益率だけでいうと、特Pが1位ですね。

  • akippa : 46.3%

  • 特P:70% ・・・ 1位

  • 軒先パーキング:61.5%

[引用]
akippa、https://www.akippa.com/owner *ダウンロード資料より
特P、https://media.toku-p.earth-car.com/owner/
軒先パーキング、https://parking.nokisaki.com/pages/about2

(2).手続き

オーナーとしての手続きに関する費用面や簡便さは、各社で違いはなさそうですね。

  • akippa

    • 登録方法:PC、スマホ(WEB登録フォーム)

    • 登録料:初期費用など、登録時に費用負担なし

    • 貸出可否確認:記載なし

  • 特P

    • 登録方法:PC、スマホ(WEB登録フォーム)

    • 登録料:初期費用など、登録時に費用負担なし

    • 貸出可否確認:記載なし

  • 軒先パーキング

    • 登録方法:PC、スマホ(WEB登録フォーム)、書面

    • 登録料:初期費用など、登録時に費用負担なし

    • 貸出可否確認:可能(利用者が予約操作をした際に、貸主/オーナーの貸出可否確認なしで、即予約が確定する機能にて制御可能)

[引用]
akippa、https://www.akippa.com/owner
特P、https://media.toku-p.earth-car.com/owner/v6/
軒先パーキング、https://parking.nokisaki.com/pages/about2

(3).サポート

サポート体制や保険の面からすると、akippaに軍配が上がりますね。

ただし意外と「最低貸出期間」という点は、ユーザー目線でいくと短い方が利便性が高いのですが、オーナー目線でいくと最低貸出期間が長い方が、管理もしやすく時間超過などのトラブルも発生しにくいかもしれませんね。

  • akippa

    • サポート体制:24時間365日対応の電話サポート体制

    • 保険:駐車場シェア専用保険による補償制度

    • 最低貸出期間:15分

  • 特P

    • サポート体制:24時間年中無休のコールセンター

    • 保険:記載なし

    • 最低貸出期間:4時間

  • 軒先パーキング

    • サポート体制:平日9:30~18:00/土日祝9:00~17:00

    • 保険:記載なし

    • 最低貸出期間:1日

[引用]
akippa、https://www.akippa.com/owner
特P、https://media.toku-p.earth-car.com/owner/v6/ *ダウンロード資料より
軒先パーキング、https://parking.nokisaki.com/inquiry

(4).まとめ(サービスを選択する基準)

収益は立地条件だけでなく、周辺駐車場との競合状況も影響します。そのため、まずは各サービスでご自身の駐車場の周辺を調べた際、競合となる他の駐車場の数を調べるのが重要かと思いました。

その上で、「空き地」など、多少のトラブルでもあまり神経質にならない場所であれば、収益率の高さから「特P」「軒先パーキング」をおススメします。

一方、「自宅駐車場」など、トラブルの心配ごとで頭を悩ませたくない場合は、24時間365日の電話サポートが可能な「akippa」「特P」をおススメします。

おまけ

駐車場ということで地域性も出るかなと思いまして、東海地方に関連する駐車場シェアサービスがないか調べてみました。

その結果、中部電力は「特P」と、東邦ガスは「軒先パーキング」と提携していることがわかりました。

確かに地元のエネルギー企業ということで、利用者心理としては、トラブルなどの不安感が多少軽減されるかも?と思いました。今回は詳しくご紹介しませんが、また次回以降、取り上げていきたいなと思いましたので、リンクだけ掲載いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。