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『その街の、朝』:東南アジア旅行記 7日目(11/28)①

世界遺産の街、ルアンパバーンの朝は早い。

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朝の5時には起床し、身支度を整える。
肩に巻いて垂らしている布は、模擬的なラオスの正装。
ちなみに下に履いているのは、昨日ナイトマーケットで購入したパンツ。

これから写真右下にある、お菓子の入ったゴブレットをもって、街に出るのだ。

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中心に近づくにつれて、人が増えてくる。
まだ、朝の5:30。夜明け前の暗い街にだ。

そうすると、向こうから、暗闇に似つかわしくない、鮮やかなオレンジの布を見にまとった一行がやってくる。
こちらが、早起きの目的。

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僧侶の托鉢に、喜捨を。
ラオスでは信者の渡すお布施は、ご先祖様へ届けてもらうという意味を持つものなのだとか。
今調べて知ったことだけれど。

その時は、僧侶の皆さんに、頑張ってください!と、お菓子を。
本当はお菓子も虫歯になっちゃうからよくない、と聞いたのは、お寺の友人からだったか。

終わる頃には、夜も開け始め。
一度ゲストハウスに戻ることに。

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朝、托鉢を終えて、宿にあった村上春樹の本を読む。何が書いてあったっけって。
やっぱり、ゆっくり長く滞在するに限るな。また来たい、と思える街だった。

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宿のそばのレストランで、メコン川を眺めながら朝ごはん。
名前も覚えていないけれど、優しい味の麺だった。

そのあとは、朝市を歩く。
ナイトマーケットとは違い、そこに暮らす人の、生活が覗けるような市だった。

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ぎょっとするようなものが、どんと並べられていたけど、これがこの街の普通なのだと思うと、昨晩のようにテンションを上げて、ワイワイ騒ぐのは無粋に思えて、静かに見て回っていた。

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朝の托鉢を終えた僧と、役目を終えた袈裟が。
こうして、この街は一日が始まって行くんだなと。

そして、僕らはゲストハウスをあとに。
空港へと向かう。

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ルアンパバーン、24時間程度の滞在だったけれど、とっても良かった。

ルアンパバーン国際空港はとても小さく、地元の仙台空港よりも小さく、なんか、安心してしまった。
厳重な検査とかもなく、そのまま空港の敷地内を歩いて、飛行機へと乗り込む。

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そういえば、空からタイに入った時は、扁桃腺が腫れに腫れてそれどころではなかった、東南アジアの地。
やっぱり日本とは違った様相で、それからこれまで見たことがある、アメリカやヨーロッパの上空とも違っていて、ここでも異国を感じる。

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飛行機は、パークセー空港を経由し、カンボジアはシェムリアップ空港、アンコール・ワットのある街へと着きました。

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