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白石麻衣卒業コンサート レポート〜愛で包まれた幸せな時を〜

11/28(水)、乃木坂46を常に先頭に立ち牽引してきた白石麻衣の卒業コンサートが、乃木坂46にとっても初となる大型なオンラインライブという形で行われました。

乃木坂46の顔として活躍し続けてきた彼女のためのライブということで、披露された全ての楽曲に参加する「彼女が主役」の構成でしたが、メンバーとの最後の時間を大切にする場面も多く、最後の最後までメンバーに寄り添う彼女らしい優しさを感じられる卒業セレモニーでした。

前日に行われた直前配信で「素直な感情で楽しみたい」と言っていた通り、ライブの各所で涙を拭う姿が印象的で、これまでの卒業生のように強く1歩を踏み出す背中を見せるというよりは、1メンバーとしてその気持ちを共有する機会にしたいと感じ取れました。

演出は、オンラインライブならではの視点の統一を活かしたカメラワークや映像・照明演出、会場を大きく使った複数のステージセット・大画面移動モニターと、普段のライブとはひと味違った面白みのあるものとなりました。

個人的にはライブというより、
「乃木坂46オンリーの大型歌番組 豪華ver.」
といった印象の配信でした。

そんな最後でもあり最初でもある今回のライブの感想を、個人的視点で綴っていきたいと思います。
多少長くなるかと思いますが、お付き合いいただけれは幸いです。それでは。

1.進み出す時間

いくちゃん&さゆりんのまいやん溺愛コンビによる安定の取り合いコント?の影アナから始まりました。
ライブ前の会場ではoff vocal ver.の曲が流れているのが定番ですが、この日も『サヨナラの意味』『帰り道は遠回りしたくなる』『立ち直り中』などが流れており、神選曲のおかげで「いよいよ終わってしまうんだなぁ…」と実感しました。

そして始まったオープニング映像は『じゃあね。』のMVと同じ世界観で、女子小学生のまいやんファンがまいやんへお手紙を書くというものでした。

この映像内で挿入された、
「この瞬間がずっと続けばいいのに」
「この瞬間はずっとは続かないから」
という言葉は全視聴者の気持ちを代弁しており、同じ空間にはいられない代わりに心を1つにできるものであったと思います。

そしてその少女にお返しの人形をまいやんが渡すところで、現実世界とつながりライブ本編スタート。

この時着ていた衣装は、白に赤と青のラインチェックのコート衣装で色味がとても可愛らしい。
この他にもライブを通していくつか新衣装があり、全国ツアーなどが行われずガックリしていた衣装好きの私にとっては嬉しい機会となりました。

25th選抜メンバーが合流し、いきなりまいやんソロ曲『オフショアガール』で白石麻衣推しタオルをみんなで振り盛り上がると、そのまま『おいでシャンプー』『制服のマネキン』とライブ定番の初期表題曲が続きます。

おいシャンはインタラクティブコール曲で、コールのおかげで少しは会場で盛り上がっている気分にもなれました。この日は間奏はさゆりんによる「白石麻衣のプチ情報」でしたが、ナカダカナシカコールがなくて少し卒業を実感して寂しくもなりました。

そしてコートを脱ぎ、こちらも新衣装の真紅のミニ丈ワンピース衣装。色と素材感でエレガントさがありつつ、ブーツと合わせることで可愛さカッコよさもあるとても好きな衣装でした。
個人的に紅白2016のバラ衣装がめちゃくちゃ好きなのですが、それに似た感じも少しあり、かなりお気に入りの衣装です◎

そんな赤衣装に加えて、赤の照明、赤幕、赤の紙吹雪と燃え上がるような演出で披露したのが『世界で一番孤独なlover』。全メンバーが揃い、椅子を使った振りもあり、その作り上げられるオーラに圧倒されるような大人な熱さを感じました。

オープニングブロックでのまいやんは、まさに私たちが見てきた乃木坂46の先頭に立つ、あの偉大なまいやんでした。本来、自身がセンターを務めてない曲でも違和感なくオーラを放っており、改めて乃木坂46の代表としてその空気感を作っていたことを感じました。

ここで一旦MCが入り挨拶し意気込みを語ったりするのですが、ここでのみなみちゃんが特に印象に残っています。

最初は笑顔で「とうとう来ちゃった」とか「リハでみんな泣きすぎだよーって言われた」と言っていたのに、「寂しい」という言葉を口にしたのをきっかけに涙が込み上げてきたのか、「いや泣かない!!!」といいながら、手をグーパーして堪えようとしていました。(ここは超絶かわいいポイント)
そして「みなみにとっては、お姉ちゃんで、憧れで、寂しいっ!」と言ったところで、綺麗な涙が頬を伝いました。

みなみちゃんは普段は他のメンバーの卒業コンサートでも笑顔でメンバーを送り出している印象が強かったのでより堪えきれずに涙を流している姿にグッときました。

1期生のメンバーも少なくなり寂しさを実感し、頼れる憧れの柱的存在のまいやんが卒業するのは、みなみちゃんにとっても大きいものだっただと思います。

卒コン前の「のぎおび」のアフタートークでは「1期生のみんなが大好き♡♡」と題して、「1期生で集まってふざけちゃったりもしつつも、リハーサルも楽しんで思い出がたくさんできている。」と話していました。
これまで9年間坂を駆け上りみんなで作ってきた青春をリハ期間のどこかに重ねることで、より心に押し寄せる波があったのかもしれません。

2.あなたの白石麻衣

MCの後は各期が初めてセンターを務めた曲をそれぞれの期生+まいやんで披露するパートでした。

まいやんと2,3人ずつ歌ったり、歌の間奏にメンバーからまいやんに向けてのメッセージがあったり、メンバーとの時間や想いを共有する素敵な場面でした。

1期との『ぐるぐるカーテン』は明るい曲調なのに、いろんな思い出が重なり合い、最近はなんだか心に響く曲になっています。ただ、間奏で円になってウー…ハイ!と声を上げるところや、まいやんにお尻を触られて喜ぶみなみちゃんを見ると笑みもこぼれてきました。

1期生は『失いたくないから』も歌っていて、いくちゃんの「行かないで、とは言えない。やっと送り出せる。」という寂しさと感謝が入り混じったメッセージにはメンバーも涙を堪えることができませんでした。その後の輪になり手を繋ぐ瞬間に起こった涙と笑顔の連鎖を見て、「あー…やっぱり1期生はいいなぁ。」と思いました。

2期は『バレッタ』を一緒に。

ここでのひなこちゃんの「白石さんの小さく震える手をいつか握り返せるように強くなりたいと思っています。」という言葉が強く心に残っています。

距離を感じるスタートとなってしまった2人の関係が、今はしっかりと繋がれている。辛い時や怖い時、静かに握るその手から勇気や温かさをもらっていた。時にはその手が震えているのを感じ取っていたのかもしれません。

言葉や見た目では伝わりきらない、心の関係が垣間見える、彼女なりの挨拶だったと思います。

未央奈と純奈の挨拶も、1番近い後輩として厳しくも優しくも接してくれた、そんなまいやんの強さへの尊敬と感謝が感じられる内容でした。

2期と入れ替わるように登場した3期生は『逃げ水』を。

3期生にとってはきっかけでもあり、憧れでもあったまいやん。そんな憧れの人と共に活動した事で改めて分かった努力や強さ、優しさを胸に、大きくなろうと決意する挨拶で、間奏後に1列になって歌う3期生の姿はとても頼もしく見えました。

溢れそうになる涙を堪え、声を震わせながらも強く宣言する梅も。目からは涙が溢れて止まらないけど、ずっと口角を上げ続け、笑顔で送り出そうとする桃子も。
それぞれの強い気持ちが伝わりカッコよかったです。

ダンスパートの後、4期生全員と披露した『夜明けまで強がらなくてもいい』は、まいやんが本格的に卒業しても大丈夫と思った曲で、4期生の力強いダンスで今後の乃木坂の未来の強さを感じました。

挨拶からは、これからの乃木坂の光・希望である4期生にとっては、まいやんがずっとこれからも光であり希望なのだなぁと実感することができました。

あと、まいやんの後ろでスタンバイしたときに、聖来ちゃんと悠理ちゃんがアイコンタクトしてうなずいたシーンはグッときました。

どの曲の時も、隣で、後ろで、メンバーを支えてきたそんなまいやんへの感謝や決意が詰まった素敵な時間でした。

3.大切なもの、変わらないもの

次のパートでは大人ユニットと1期生とのペアユニットにフォーカスを当てたブロックになっており、まいやんが変わらず大切にし続けてきた、大人メンバーや1期生への愛が詰まったブロックでした。

大人ユニットでは『立ち直り中』『偶然を言い訳にして』『でこぴん』の3曲を披露し、ここでは楽しんだり、気持ちを込めて歌ったりするいつも通りのまいやんを見ることができました。

『でこぴん』では壁と床のモニターを上手く利用したオンラインならではの映像の演出がありました。まるで映像の世界で歌っているかのような感覚で、新しいなと思いました。

1期とのペアユニットパートでは、まいやんと
+秋元で『まあいいか?』
+松村で『流星ディスコティック』
+星野,飛鳥,松村,高山,樋口,和田で『せっかちなかたつむり』
+生田で『きっかけ』
+高山withリンゴー&ボンバーで『渋谷ブルース』
を披露しました。

オリジナルではペアユニットがない1期生とも、今回限りの一緒のユニットを組むのでまたまいやんの優しさを感じました。どのメンバーも最後のまいやんとのペア披露を楽しんでいるのが印象的でした。

特に『きっかけ』は、いくちゃんのピアノのみでまいやんが歌い、まいやんの歌の力、いくちゃんの伴奏とハモリを同時に行う凄さを体感しました。

このブロックでは会場を大きく動いたり、いくお、MINEといった小ネタだったりと緩急をつけながら披露していたのも良かったと思います。

4.積み上げてきたもの

いよいよ終盤、薄紫の新衣装に身を包んだ飛鳥が歩いていき、ダンスパートが挟まります。そしてダンスパートが終わりメンバーが左右に散っていくと、そこにまいやんが登場します。

ライブの締めに入るここで披露されたのは『シンクロニシティ』『インフルエンサー』の2曲。
どちらもレコード大賞を獲得した曲でまいやんにとっても思い出深い楽曲であったと思います。

シンクロはまいやん2度目の単独センター曲で、2会場同時ライブだったり、歌番組で数多く披露したりと多くの思い出がリンクしている曲です。
今日ここにはいないメンバーや数々の思い出など、そんな瞬間が豪華に集まり、記憶の中でシンクロする感覚を味わうことができました。

インフルでは、れんたんの体を使ったダンス、久保ちゃんのキレ、さくちゃんの綺麗な腕の見せ方が印象的でした。夜明け然り、さくちゃんの腕の長さをしっかりと活かした振りは目を引くものかがあると思います。

またこの時来ていた新しい薄紫の衣装ですが、
シンクロではスカートの広がりを綺麗に見せるように、
インフルでは腕振りを綺麗に見せるように、
スカートの素材や形、スマートな腕部分と手首のヒダなど、披露する曲のパフォーマンスが最高になるように設計されており、すごく関心してしまいました。

そしてこの後披露された『サヨナラの意味』

多くの人のその曲への想い入れが強すぎて、バースデーライブ以外ではほぼ披露されたことがない曲だったので、私自身初めてライブで聴けてとても嬉しかったと同時に、イントロで目頭が熱くなりました。

ハマったきっかけとなった曲で、今でも1番好きな楽曲をこうしてフルサイズで披露してくれたまいやんには感謝の気持ちで一杯です。

イントロのメンバーが1列に並んでカメラが引いていくところで、全メンバーでまいやんを送り出すのを感じ、鳥肌が止まりませんでした。ここでも1歩ずつ歩いて全員と寄り添って、最後の時間を大切に大切に共有していました。

2番に入り、3期生と並ぶ頃にはほとんど歌えないくらいまいやんもメンバーも涙を抑えきることができなくなっていました。

最後にみんなが前の人の肩に手を添える部分でこんなにも多いメンバーの真ん中で、先頭で活躍する偉大さと、それだけ多くのメンバーを守り、支えられてきたのかなぁと実感しました。

そして、早くもいよいよ最後の曲。

「お前らぁ〜〜騒ぐぞぉぉぉ⤴︎⤴︎」

全乃木坂46ファンが盛り上がるまいやんの煽りで、ライブの大鉄板『ガールズルール』が始まります。

この曲は明るく、インタラクティブコールもありで、楽しそうに踊る姿が印象的。モニター、レーザー、花火、紙吹雪、と特攻演出総出で盛り上げます!

2番では後ろのステージに移動したりと、6thバスラの時といいアンダーメンバーのほうに駆け寄ることも忘れないのがまいやんらしさ。

楽しすぎて気づいたら最後のまいやんガルルも終わってしまっていました。本当は同じ会場で「まいやん!まいやん!超絶可愛いまいやん!」コールをしたかったけど、本当に楽しそうに踊るまいやんとメンバーを見てたらそんなことどうでもよくなってきました。

あれだけ涙、涙の本編でしたが、最後は明るく笑顔で終わるのもまいやんのお茶目で明るい性格らしいなぁと思いました。(最後のMCで紙吹雪が真夏さんの頭にのり、黒石さん発動するのは奇跡としか思えませんでした。笑)

配信ライブという関係上、キュキュキュっとなったセットリストでしたが、その中でもまいやんがみんなとお別れする時間をたくさんとれて良かったと思いました。

やり切った清々しい雰囲気に包まれたラストでした。

5.ありがとう と さようなら

本編終了後しばらくして、これまでのまいやんの歩み、メンバーからの想いを4期生から順番に1節ずつナレーションで伝える映像がありました。

そして、ウエディングドレス風の衣装のまいやん。

何度も考えた結果、結局何も考えてこなかったというまいやんの最後の挨拶。

彼女の口からでた素直な想いは、ほとんどが自分以外のファンやメンバー、関係者への感謝で、最後まで人想いの優しい人だなと思いました。人想いというより、素で人のことが好きだからこその言葉だったのかもしれません。

「たくさんの愛をもらって、たくさん素敵な思い出を作って、白石麻衣としてひと回りもふた回りも大きく成長できた。」と言っていたように、彼女が与えたたくさんの愛や勇気で、多くの人が成長し、素敵な思い出もできているんじゃないかなと思いました。


そんなまいやんが作詞し披露した『じゃあね。』では、脳中にその景色が浮かび上がり、ドレス衣装と連動した床モニターにもメンバーとの写真が浮かび上がっていました。

最後までしっかりと歌い切るまいやんのの元へ、メンバーが歩み寄るところは感動的でした。

そしてさゆりんからまいやんへの手紙。

この部分が1番印象に残っており、ライブ後にレポを書く前に感じたことを先に綴ったので、もしよければ下の記事を読んでいただければ幸いです。

その後『しあわせの保護色』を披露し、青いレッドカーペット(?)を歩きながら、過去の写真を振り返り、最後はファンや関係者からの一面の水色の祝花に囲まれて、白石麻衣のアイドル人生に幕を閉じました。

6.最高な未来へ

5月に卒業予定だったのが延期になり、さらにはオンラインでの開催となってしまった今回のライブ。

最後の最後まで苦難が続く大変な道のりだったと思いますが、そんなときでも乃木坂46の顔として、先頭を進み、道を切り開く姿は本当にかっこよかったです。

前に立つだけでなく寄り添うことのできる彼女の良さが詰まったライブで、しあわせの時間そのものでした。

ライブ後のアフタートークで1期生と未来のことを楽しそうに話す姿を見て、次のステージでも輝き、楽しみ、これからもずっと仲間と共に支え合い進んでほしいと思いました。

「やっぱり、乃木坂って最高だな!」

そう思わせてくれてありがとう。

「やっぱり、まいやんって最高だな!!!」

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