図書館で本を読まずにいびきをかいて寝ている人を毎日起こしながら思ったこと

 私の職場は図書館です。いつもご利用ありがとうございます。
図書館は誰にでも開放されている場所なので、本当にいろんな人がやってくるんです。この寒い時期は特にいろんな人がやってくるのです。
 その人は雑誌コーナーにある一人掛けの椅子に座って毎日寝ています。必ずいびきをかいて寝ています。起こしてもすぐに寝ちゃうので、頻繁に職員が起こしにいってます。警備員さんを呼んで起こしてもらうこともあります。放っておければいいんですけれど、起こさないわけにはいかないんですね。いびきはうるさいし、座席の数は限られている。そもそも本を読む場所としてソファを設置しているわけなので、ベッド替わりにしてもらっては困ります。そして、そういう人を放っておくと、どんどん同じような人が増えていってしまうんですね。
 違う館ですが、ただ眠っているだけだからと放っておいたら、図書館スヤスヤ勢のたまり場のようになってしまったという話を聞いたことがあります。こういうのを割れ窓効果ってこういうことをいうのかな。違いますか。極端な例かもしれませんが、恐ろしいことです。

 その人に対する職員のストレスはものすごくて、職場の同僚たちはその人が来ないことを心から願っています。うんざりしながら起こしに行ってます。怒りを覚えながら起こしに行ってます。嫌だなーと思いながら起こしに行ってます。私もそうです。またかと思って起こしにいってます。
 こういった人を出禁にしている図書館もあるらしいですね。東京だったかな、図書館の規則に含まれているんだそうです。海外の図書館なんかでは仕事の斡旋や生活のサポートをするところもあるそうです。じゃあ、それを自分のところにすぐに当てはめられるかっていうと当たり前ですけどそう簡単にはいかないわけで、最近では「国がなんとかしてくれー」って思いながら声をかけたりをしてます。

 でも、ときどき、具体的にいえば機嫌や調子がいい日はふとその人のことが心配になります。いつも大量の荷物を持ち歩き、足を引きずっている。浮浪者。ホームレス。外は寒いがこの後はどこへ行くのだろうか。本当に眠っているだけなのだろうか。足を怪我しているんじゃないのか。そんな気持ちで「体調悪くないですか?大丈夫ですか?」と声をかけています。
 さっきも声をかけたし、ていうか毎日来ているし、大丈夫なのは分かってるけれども、そう声をかけます。
 優しいとか思いやりがあるとかいう話ではなくて、これって人間だなぁ~と思ったって話です。
 あくまで自分の機嫌や調子のいい日のときだけ心から声をかけたりなんかして「あ~~、人間だなあ~~」って思いました。疲れてる日なんかは「明日から急に来なくなったりしないかな」と思ったりしてます。人間だなあ。
ただ心のすり減り具合は、やっぱりこちらが機嫌がいいときの「だいじょぶですか?」のほうが圧倒的に少ないわけで、けっきょく自分自身の心身が健康であることがなんにせよ一番だなと思いますね。なるべく好きなことをして楽しいことを見つけて生活をしていきたいですね。

 余談ですが、ミリシタで現在開催中のイベント曲『Super Duper』すげえいい曲じゃないですか……!?
 あの!いい意味でちょっと古い感じが…特にサビなんですけど…!
 ミリシタにわか野郎ですけれど、歌っている美奈子と奈緒の二人も好きなのでよりありがてえいい曲ですねえ…
 生活が豊かになりますね……ミリシタ始めろとは言いません。言えません。でも、聴いてみて…!

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