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「街の小さな映画館」第11回 熊本 Denkikan

塚本晋也監督が撮る!ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」第11回は熊本市のミニシアター、Denkikanさんです!
活動弁士として活躍していた窪寺喜之助氏により1911年(明治44年)に創業した歴史ある映画館。戦時中には地下が避難所となったといいます。代々家族で受け継ぎ現在の代表は4代目の窪寺洋一氏。2003年には映画館として初めて日本映画批評家大賞特別賞を受賞しました。

公開された動画では、アート作品が飾られたスタイリッシュなロビー、こだわりのドリップコーヒーを提供するカフェ、ブルー、赤、茶色とテーマカラーの異なる3つのスクリーン、フィルム映写機も設置された映写室などを辿ります。インタビューでは現代表の窪寺洋一氏が劇場の歴史と館内のこだわり、現在の取り組みなどを語ります。最後は窪寺ファミリーが一同に会します。

第11回  Denkikan

【塚本監督からDenkikanへ】

歴史ある映画館を、この上なくお洒落にリノベーションしたミニシアター。
いつうかがっても、目をハートにして歩き回ってしまいます。
 
代々受け継がれている映画館を毎日動かしているご家族。皆さんとても仲良く、明るく、そしておしゃれ。かっこいいご家族です。
 
初めてお邪魔した時からカメラにおさめてみたいと狙っていました。
惚れ惚れするミニシアターです。

Denkikan
熊本県熊本市中央区新市街8-2 TEL:096-352-2121
https://denkikan.com/
座席数:スクリーン2・96席/スクリーン3・140席/スクリーン5・140席

1911年(明治44年)1月1日に創業。熊本初の活動写真常設館。現代表の曽祖父で活動弁士として活躍した窪寺喜之助氏が全国を巡業する中、映画館のなかった熊本市に「電気館」として創設したのが始まり。当初は芝居小屋を借りて無声映画などを上映していた。1914(大正3)年に木造映画館を現在の場所に建設。松竹キネマの封切館となった。1928年に鉄筋の建物になり、太平洋戦争中は地下が避難所となることもあった。1995年に1月29日に『ラスト・エンペラー』の上映を最後に同建物での営業を終了。映写機などが本渡第一映劇に譲渡された。現在入居する6階建てのビルへの立替えをし、同年12月23日に開業。館名を「Denkikan」に変更し、アート系の作品を上映するようになる。オープニング作品は大友克洋監督の『MEMORIES』。当初同ビル内の3劇場のうち2劇場は松竹系劇場だったが、2006年に3スクリーンすべてがDenkikanに統一された。2003年には映画館として初めて日本映画批評家大賞特別賞を受賞した。長い歴史を持ち、映画の黎明期より熊本のアートシーンを牽引する映画館である。
 
【『野火』上映記録】
2015:8月8日~9月11日 *舞台挨拶:8月8日 (キャンペーン:7月5日)
2016:8月18日 *舞台挨拶:8月18日
2017:8月15日
2018:8月11日
2019:8月9日
2020:8月14日,8月15日
2021:8月7日 *オンライントーク:8月7日
2022:8月6日
2023:上映予定

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