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「街の小さな映画館」第16回 シネマ・クレール

塚本晋也監督が撮る!ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」第16回は、シネマ・クレールさんです!岡山市の中心市街地、後楽園の程近くに位置する岡山市唯一のミニシアター。地元企業でサラリーマン生活を送る傍ら自主上映活動をしていた浜田高夫氏が、1994年12月に同市北区石関町に49席の劇場をオープン。(2008年に閉館)2001年7月に北区丸の内にて現在の劇場を開館しました。既存の建物を活用するかたちではなく、一棟丸ごと映画館として一から建てられ、音響設備やスクリーンにこだわりがつまっています。2匹の看板猫と1匹の看板犬がいます。

公開された動画では、ローレンス・ウィナーによる壁面作品が施されたコンクリート打ちっぱなしの外観、どこからでも見やすいようスクリーンに対してゆるやかに弧を描き配置された座席、看板猫のクレオとモモ、看板犬のユキの姿、映写室などを辿ります。インタビューでは代表で支配人の浜田高夫氏が劇場をつくった経緯、音響へのこだわり、多様な映画をかける意義などを語ります。

第16回 シネマ・クレール

【塚本監督からシネマ・クレールへ】

古い劇場をリノベーションした映画館、ビルの一室にある映画館、小さな小さな映画館、素敵な映画館がたくさんありますが、これだけの建物を一から作ったミニシアターは他にないのではないでしょうか。
初めて訪れた時から、驚き、目を見張りました。
場内空間もたっぷりと大きく、映画を豪華な環境で観られます。
そこになぜか可愛いワンちゃんや猫ちゃんも住んでいる。訪れるといつも皆さんが明るく迎えてくださいます。

シネマ・クレール
岡山市北区丸の内1丁目5−1
TEL:086-231-0019
http://www.cinemaclair.co.jp/
座席数:スクリーン1 110席/スクリーン2 60席

岡山市唯一のミニシアター。1979年、地元企業に勤めながら自主上映活動にも携わっていた浜田高夫氏が新たに「映像文化交流会」を立ち上げ、オリエント美術館地下のホールで上映会を始める。16ミリフィルムから始め、35ミリフィルム、ドルビー設備もそろえていた。1994年12月23日に岡山市北区石関町のオリエント美術館の向かいに49席の常設の劇場をオープン。こけら落としは『トリコロール 青の愛』。当初は会社員との兼業だった浜田氏は1998年に会社を退職。2001年7月20日には同市北区丸の内に新たに劇場をオープンした。既存の建物に入居するかたちではなく新築一戸建ての全国的にも珍しい映画館で、音響設備、スクリーン、どこに座っても見やすいスタジアム形式の座席など、上映環境に徹底的にこだわった。オープニング作品は『風と共に去りぬ』と『彼女を見ればわかること』。当初は1スクリーンだったが、2006年にスクリーンを増設。しばらく石関と丸の内2館体制となるも、2008年にシネマ・クレール石関が閉館し、現在の丸の内の劇場1館体制に。世界各国の多様で良質な映画を上映。看板猫のクレオとモモ、看板犬のユキがいる。コロナ禍で苦境に立たされた折には「シネマ・クレール応援団」が結成され、同団体のHPには劇場ファンから多くの思い出や応援メッセージが寄せられた。映画ファンの理想がつまった、地域に愛される映画館である。
 
【『野火』上映記録】
2015:8月3日(先行上映)/8月29日~9月18日 *舞台挨拶:8月3日
2020:8月28日~9月3日
2022:8月12日~8月18日


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