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「街の小さな映画館」第17回 シネマルナティック

塚本晋也監督が撮る!ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」第17回は、シネマルナティックさんです!愛媛県松山市の銀天街商店街に隣接する松山市唯一のアート系映画館。「フォーラム松山」の支配人をつとめたのち、広島「サロンシネマ」で経験を積んだ橋本達也氏が、1992年に「シネ・リエンテ」でのレイトショー上映活動を経て、1994年10月に同市河原町の「フォーラム松山」跡地に1号館をオープン。(2005年11月に閉館)2005年7月に同市湊町に2号館として現在の劇場を開館しました。同じビルには大衆演劇の劇場「松山劇場」も入っています。経営者である橋本氏が映写から受付までひとりで一手に担っている究極の個人映画館です。

公開された動画では、橋本支配人のオススメ作品を集めたチラシボード、すべてにクッションが置かれた座席、吹き抜けのある外通路、映写室などを辿ります。インタビューでは代表で支配人の橋本達也氏が映画館の歩み、始めた理由、次世代への展望などを語ります。

第17回 シネマルナティック

【塚本監督からシネマルナティックへ】

自分の見たい映画を上映する。優しい相好でそう断言される橋本さん。橋本さんが映画館を運営される目的はそれに尽きるのだろう。映像、音響の品質、全てが自分合わせ。
ほとんど一人で駆け回ってらっしゃるが、大勢の応援団がいらっしゃり、昔から舞台挨拶で伺うと、たくさんの人が橋本さんを囲んだ。静かな佇まいでいながら、情熱が迸る映画館です。

シネマルナティック
愛媛県松山市湊町3-1-9 マツゲキビル2F
TEL:089-933-9240
http://cinemalunatic.sx3.jp/
座席数: 160席

松山市唯一のアート系映画館。市民出資型の映画館「フォーラム松山」で支配人をつとめたのち、広島「サロンシネマ」で経験を積んだ橋本達也氏が、再び松山に戻り1992年に「シネ・リエンテ」のレイトショー枠でアート系映画の上映活動を開始する。最初の作品はセルゲイ・パラジャーノフ監督の『スラム砦の伝説』で約2年間で71本の作品を上映した。「ルナティック」という名称は、この時のレイトショー上映から生まれた。1994年10月1日、松山市河原町の「フォーラム松山」跡地に常設館として「シネマルナティック」をオープン。こけら落としはパトリス・シェロー監督の『傷ついた男』。2005年7月1日には、同市湊町の「シネ・リエンテ」(※かつては松劇)跡地に2号館として「シネマルナティック湊町」をオープン。オープニング作品は『ゴッドファーザー』と『ゴッドファーザーPART II』。同年11月に1号館を閉じ、現在の「シネマルナティック」に集約。映写から受付まで運営を橋本氏がほぼ一人で切り盛りしている。ファンが多く、2011年には応援団である「シネマルナティックを守る会」が発足。様々なイベントや上映企画、宣伝活動などで劇場を支えた。(現在は休止中)上映する作品は「自分が観たい映画」。ライブ演奏付きの「無声映画上映会」などさまざまなかたちで映画の楽しみ方を提案し続けている。「映画が好き」という気持ちが結晶となった映画館である。
 
【『野火』上映記録】
2015:8月4日(先行上映)/8月8日~8月21日 *舞台挨拶:8月4日
2016:8月23日
2017:8月12日~8月18日
2018:8月14日~8月17日
2019:8月15日
2020:8月15日
2021:8月15日
2022:8月15日
2023:8月15日
2024:8月13日(予定)


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