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水腎症と診断されて⑤(15w-21w:発熱から入院、退院後の服薬まで)


このブログは、娘の成長と水腎症の経過を記録しています。

これまでの経過はこちら
https://note.com/nobi_00_nobi/n/n79a52b490ee4



発熱から入院まで


ある日曜日の朝、娘の頭と身体がポッカポカ。

娘はいつも通り元気いっぱいだし、ミルクの飲みも良い。

やっぱりいつもより熱いので、熱をはかると38.1度。

近くの小児科クリニックを受診することにしました。


胸の音や耳を診察してもらったものの問題なし。

「喉が少し赤くなってますね」とのことで解熱剤を処方されました。


が、気になったので、「娘、腎臓に基礎疾患あるんですけど大丈夫ですか?」と確認(解熱剤とか飲んで大丈夫か聞きたかった)。

念のため尿検査もしておこう、とのことで尿をとると、尿蛋白、血尿、白血球が出ているとのこと。

尿路感染の疑いがあるとのことで、そのまま大学病院へ…。詳細に検査をしたところ、原因は特定できないものの、早めに治療をしたほうが良いとのことで、そのまま入院。

当日から抗生剤が処方され、翌日には熱もさがりました。

(後から調べて知ったのですが、乳児の尿路感染は髄膜炎のリスクもあり、できるだけ早い治療が必要なのですね…。)


ただ、尿を検体にかけても、細菌は見つからず、発熱の原因は不明。。

入院3日目には、抗生剤の投与も中止されました。

値は減ったものの、タンパク尿と白血球はまだ出ていたのですが、娘も元気そうだし、熱も下がったので6日目で退院することができました。


6日間の入院、一番辛かったのは面会時間が短すぎること。

コロナウイルスの感染対策のため、

・初日は面会禁止(娘が陰性という診断が出るまで)

・翌日以降も面会時間は両親のどちらか1名が原則15分のみ


付き添い入院という選択もできたのだけど、

・1泊15000円(食事なし)

・病院から出るのは禁止

・食事の時以外は原則病棟から出ない(食事は実質コンビニ)

などのルールがあって、経済的にも精神的にも疲弊してしまいそうなので断念しました。

寂しさは当然あったけど、娘はまだ人見知りしていないので、心を痛めずに済みました。



腎臓の検査(腎シンチグラム・膀胱尿管逆流検査)


入院が長引いたのは、3月の手術前の検査のため、入院5日目に腎臓の機能を調べる検査(「腎シンチグラム」)を行ったためでした。

腎シンチグラム(利尿レノグラム)とは

腎臓の機能と尿路の狭窄の程度を調べる検査です。
腎臓の機能はエコーでは正確に診断できませんし、血液検査では右と左の腎臓を別々に調べることが出来ません。
利尿レノグラムでは少量のアイソトープ(放射性同位元素)を点滴から注射して特殊なカメラで右と左の腎臓の働きを約40分間追いかけて調べます。検査の途中で利尿剤(ラシックスと呼ばれる薬)を使用することで尿路が本当に狭いのか、狭く見えるだけなのかを調べます。


腎臓で尿を作り、それを排尿する機能をグラフ化したものが検査結果として出てきました。

尿は血液をろ過して作られることは知っていたのですが、腎臓から膀胱へ勢いよく尿が流れ、そこからまた勢いよく排尿する、その速度が一定保たれていることが腎機能の評価指標となることは知りませんでした。(医師の説明から、心臓が血液を全身に送り出すようなものをイメージしたけどその認識が正しいかは不明。。。)

娘の腎臓は、尿を作る部分は問題がないものの、出すスピードがやや遅延しているようなグラフでした。遅延しているのは、左だけでなく右も、とのこと。これにはびっくりがっかりでした。。。

右の腎臓は問題がないってずっと言われてきたのに。。。

とはいえ、命に別条はないこと、狭窄している尿管の手術をすることに変わりはないので、今後の治療については、術後の腎機能も見ながら見守っていきたいと思います。

それにしても、検査ってやってみないとわからないものですね。


退院2日後には、「膀胱尿管逆流検査」も行いました。
(本当は入院中に行う予定だったけど退院が早まったので、退院後にすることになったようです)

膀胱尿管逆流とは腎臓(左右二つある)から尿管(腎臓と膀胱をつなぐパイプ)、そして膀胱へと流れていく尿が、おしっこをするときに膀胱から尿管、腎臓へと逆もどりする現象をいいます。
検査の時は、おしっこの出口から細いビニールのチューブを膀胱までいれます。チューブからレントゲンに写る造影剤と呼ばれる薬の入った水を膀胱に注入していきます。膀胱がいっぱいになるとこども、特に赤ちゃんではすぐにおしっこを出します。この瞬間にレントゲンを撮ると逆流のあるなしがはっきりわかります。


娘は、逆流はおきていないことがわかりました。よかった・・・!

そうなると、ますます今回の熱やタンパク尿の原因がわからないのですが、逆流がおきていないことは嬉しいことなのでよかったです!

念のため、ということで、抗生剤を処方されて帰宅しました。



乳児に薬を飲ませるには・・・


家に帰って困ったのが、この抗生剤を飲ませること。最初の3日は1日3回。

どうやって飲ませよう?

まだ離乳食を始まっていないので、スプーンは無理…。

薬局でもらったスポイトを使って、水に溶かした抗生剤を飲ませてみるも、、、半分くらい口から出てきた。

これじゃあ効きめも半減だよ。。。

心配になって薬局に電話すると、別の方法を教えてくれました。抗生剤にほんの少しの液体を垂らし、塊にして指で上あごに擦り付けるというもの。これは嫌がるでしょ…と思いつつ試してみる。

不思議そうな顔をしながた口をモゴモゴ…ごくん。あ、飲んだ!

娘にはこの方法が良かったみたいです。

抗生剤の塊は、一度では口に入りきらず、4回くらいに分けてお口の中へ

最後にミルクで流し込めば、完了!!

離乳食の前に抗生剤を食べさせるなんて、切なすぎるけど、飲んでくれて良かったです。



熱が出て冷や汗をかいたり、入院中の面会が短すぎて寂しくなったり、気持ちの面で忙しい週でした。

一ヶ月後の手術まで、まだまだ気は抜けないけれど、娘と一緒に生活ができるようになって一安心。

何事も起こらずに、過ごせるよう祈るばかりです。



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