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世界の果て、姫路

だいぶ間があきました。
そもそもが疫病禍の中の特殊な状況での旅がどういうものだったかを
記録する意味で始めましたがまさか2年以上経った現在もなお
そのような状況が続いているとは想像しなかった、
というか想像したくなかったですね。

今回取り上げる姫路も前回の鳥取の翌日のことですが
取り立て何もなく宣言等明けたらダラダラ書いていこうと思っていたら
特殊な状況が常態化してもはやあらためて書くきっかけを失って
今日まで放置してしまいました。

もはや「今日から晴れて!」という日は来ないことが
わかったのでなんとなく始めます。
またどうせ滞りますがそれは社会がどうのとかじゃなく
私が怠けてるだけです。

さて姫路ですが超悪天候と私自身の足元に起きた危機がなければ
訪れていなかったでしょう。
単に鳥取から割と近かったというだけで寄らせていただきました。
一応道楽ではなく仕事ということで姫路の中でも国宝、
さらには世界遺産にまでなった観光のど真ん中、姫路城に
行かせていただきました。

80年代若者だった私がが雑誌の仕事で立派な国宝、姫路城を
取り上げるとは40年近く前の自分は考えもしなかったことだろう。
80年代サブカル黎明期(もうど真ん中か)そもそも若者は国内観光など
興味がないし仮にその手の雑誌で扱われたとしても
珍寺とかトンデモ観光といった斜に構え冷笑を浴びせるという
今思えば全くもって悪しき文化で私も少なからず
そこに関わっていくことになり誠に申し訳なく思うというのが
昨今の心境である。

そういった癖は今もなお私の中には残っており現在やってる旅仕事も
つい真ん中から外したネタを扱いそうになり編集のかたにも
ご迷惑をかけていると思います。
基本どちらかと言えばエグゼクティブな方が目にされる雑誌ですので。

さんな意味でも今回の世界遺産、まだ改修工事から日も浅い
真っ白姫路城はぴったりの題材です。
これもすべて今回の成り行き任せ旅のおかげです。

で、今回の姫路城ならびに姫路、よかったです。

私一応生まれは姫路から割と近い所で山陽電鉄とかはおなじみだったので
まず土地自体に安心感があります。
とはいえ今でこそ日本全国行ったことのない県はない私ですが
20代半ばまでこの姫路より西に行ったことがありませんでした。
私にとっては姫路はながらく世界の果て、
そこで海は途切れ滝になりその下は巨大な亀の上を
数匹の象が大地を支えているのが見える、
それが姫路です(80年代的茶化し、すみません)

しかし2020年の7月の姫路城、人が少なかったですね。
おかげでのんびり世界遺産を堪能できましたよ。

だいたい地方の有名な地名の駅降りたらたいていが官庁街で
城しか見るもんがない(しかもだいたいが模擬天守か城址公園)
地方都市で城に上って天守閣制してるのになんでしょう?あの負け感。
城というとそういう思い出がほとんどですが・・・
今回の姫路城はよかった。

疫病のことはまだ先が見えない中降ってわいたような姫路城、
久々にそういう鬱なことをことを忘れて昔のオーソドックスな観光気分に
浸れましたね。

あと城のふもとには昔ながらの動物園があるのですが、
いましたね。象。

2020年7月、姫路の夜は8時なると飲食店はほぼすべて閉店、
当時外出自体久しぶりだったのであらためて現状を痛感。
私もこの旅からまたしばらく遠出を控えることとなります。


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