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気分を変えるダークトーン。

ブリーチしすぎた髪の毛は、時に沈み、時に色が流れる。


髪の色も多様性な時代になってきましたね。

ダークトーンからハイトーンまで、どのトーンであってもわりと社会にとけ込む事ができるようになったのではないでしょうか。

一昔前だとハイトーンは若者(おもに20歳前後)の特権で,「いいね〜若いって」なんて言われながらもブロンドにしていたように感じます。

でもいまは、年齢に関係なくハイトーンを楽しむ方、女性が増えているように感じます。


そしてもう一方のダークドーン。

ダークにする理由みたいなものはいくつかあります。
・楽しむため
・そうしなければいけないから
・カラーをやめていきたいから

人間の脳は、変化を好むようにできていると以前何かで読んだことを覚えています。マンネリしてくる事を察知し、何か違うことをしたいという欲求の信号を出しているのかなというイメージです。

グラデーションの配色を見てキレイだなと思う感覚にも似ているような気がします。夕焼けのグラデーション、オーロラのグラデーション、紅葉しているグラデーション、その色の移り変わりに引き込まれるのも、変化を好む脳の特徴だとま書いてありました。

ハイトーンを楽しんだら、ダークトーンに。
ダークトーンに飽きたらハイトーンに。
大胆な変化こそ、自分の気持ちを高めて高揚させてくれる、一つのスイッチになり得ると思います。

最近お客様と話していると、
家にずっといたから、洋服とか欲しいと思わなかったけど、久しぶりに髪の毛の色を変えると、洋服を買いたくなってしまう、と言っていました。

どのスイッチを押すかはその人次第。
ヘアカラーもスイッチの1つになるという事ですね。


ケーススタディ〜ダークカラー編

このモデルさん👇はブリーチを3回ほどした後に一度ダークトーンにしていて、今回もまたダークにしたいという希望。

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根本5レベル。根元付近の中間はやや黄味が見られる10レベル。毛先はブリーチのダメージによって残留色素があり8レベルくらいの状態。

今日の希望明度は6レベルの黒すぎないダークブラウン。

この髪の毛に対して、失敗しやすいポイント。
・根本から中間、そして毛先までの素材の状態(ダメージ)に違いがあるため、薬剤の浸透する度合いに違いがでてしまう。
→時間差、色素量に違いをつけないと毛先が黒くなり、中間が明るく見えてしまう。

素材の違いを均一にする薬剤レシピ。

根本 6GRAY A7/6 ENA3 3:1:10% OX6%
中間 6GRAY A6P N5P ENA3P 2:1:1:5% OX2%

根本を塗布。中間を塗布。

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中間の塗布が終わり3分くらいして毛先を塗布。

毛先 A6P N6P 2:1 OX2%


根本は6%でアンダートーンを削るので、6GRAY と3トーンのNAVYの濃さで赤味を抑えつつ地毛よりは透明感を出すイメージでミックス。
中間は黄味少し出ているので,A6の濁りとN5で明暗をコントロール。中間まで塗布し、毛先に伸ばしたくなる衝動を抑えつつ、3分程待ちます。毛先の薬剤は根元と中間の薬剤よりも青味を減らしNの割合を増やす様なイメージでミックスします。コレは根元と毛先の青味の足し算引き算での考え方です。

毛先まで塗布したら15分。コレくらいで揃うのかなと思いつつ、オーバータイムしすぎるとそれもまた沈む原因になるので気をつけましょう。何よりもまず,中間をしっかりとトーンダウンすることが大切です。アシスタントが塗布すると、中間の塗布が甘く塗られていない事で暗く見えない事もあるので,特に表面の中間をしっかり塗る事を心がけます。

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