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『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』福井県立図書館(著)

「とんでもなくクリスタル」「わたしを探さないで」
「下町のロボット」「蚊にピアス」
「おい桐島、お前部活やめるのか?」
「人生が片付くときめきの魔法」「からすのどろぼうやさん」
「ねじ曲がったクロマニョンみたいな名前の村上春樹の本」
「八月の蝉」「大木を抱きしめて」
「昔からあるハムスターみたいな本」
だいぶつじろう 池波遼太郎
……
利用者さんの覚え違いに爆笑し、司書さんの検索能力にリスペクト。

twitter で見かけ笑っていた福井県立図書館レファレンスの覚え違いがなんと書籍に! なんと職員による解説までついている。たまらず手に取る。

1ページ1ネタなので速攻で読み終えてしまうが、実に楽しい時間だった。
以下ツボったのをメモ。

その辺の石

「趣こそ消えたものの意味は同じ」という職員解説に笑った。

ハーメルンの音楽隊

えっあってんじゃないの? とビックリ。本書のタイトルもそうだが。解釈した意味だけ覚えてるから間違うんだよね。どうしようもない。

ウサギのできそこないが2匹でてくる絵本

「名作絵本にたいして、もうちょっといい言い方はなかったでしょうか」という解説が良い。

ブレードランナー

映画のブレードランナーの原作は、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』なので、覚え違いといより、レファレンスが知ってるかどうか、という問題になってくる。しかし『ブレードランナー』という小説もあるので判断が難しい、という解説に唸る。雑学本としても良書。

覚え違いタイトルも面白かったが、職員による検索のコツが地味に助かる。
コツは、全文ひらがな、助詞ぬき、レファレンス協同データベースもつかってみる。というもの。
実際この本を探すとき、図書館の端末で検索しても出てこず、「100万回」を「百万回」に変えたりしたが出て来ない。敗因は、「ねこ」を「猫」で検索してたから。
結局スマホで検索して気づいた。

福井県立図書館の覚え違いタイトル集本家

http://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/tosyo/category/shiraberu/368.html

本書がさっそく間違われてる(笑)

#読書感想 #読了

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