『 ウォークン・フュアリーズ』リチャード・モーガン(著)田口俊樹(訳)
タケシ・コヴァッチ三部作最終巻。実に良い最終回だった。
シリーズ構成が見事で、今までの全ての背景やテクノロジー、回想で出てきた人たち等、全てがきれいに重なって、オールスター揃い踏みで実に濃密。当然大団円などではなく(笑)、その後の大激変を想像するだけで楽しい。
お話は、前作で大金を手にしたので、故郷で平穏に暮らしてるかと思いきや、僧侶を殺して回っているコヴァッチに困惑。
さらにヤクザとも揉め、ニューホッカイドウへ逃げることに。そこは過去の戦場で、今なお戦争兵器が闊歩している