『怪獣保護協会』ジョン・スコルジー(著)内田昌之(訳)
映画的エンタメSF。会話がユーモラスでめっちゃ楽しい。クズ(悪役)は出てくるが、シリアス展開ほぼなし。頭空っぽにして読める。
ジョン・スコルジーは『老人と宇宙』シリーズ以来久々。あれも楽しかったが、本作はエンタメに特化してるのでより楽しい。あとがきを読むと、コロナの閉塞感と暗い長編執筆のストレスが爆発した結果らしい。笑った。自身で本作を「ポップソング」と呼ぶだけある。
ただ、それゆえに、ひねりもサプライズもなにもないので、特段カタルシスもないのがもったいない。せめてクソ野郎