お金を稼ぐことから逃げない

こんにちは。NO WAVE COFFEEの奥田です。オンラインでのコーヒー販売や、焙煎機のシェアサービス「シェアロースター」の運営、それからCAMPFIREのパートナーとしてクラウドファンディングの無料サポートを行なっています。


このnoteではよく、マーケティングとかどうやってコーヒーを売っていくのかについて書いていますが、NO WAVE COFFEEの目的はお金を稼ぐことじゃありません。

「最高のコーヒー体験で、人々を豊かにする」

これがいま僕が考えるNO WAVE COFFEEのミッションです。
そのなかでNO WAVEの由来でもある、流行に捉われずに自由にやれたらいいなと思っています。


ただNO WAVE COFFEEとして続けていくには食べていかなくてはいけません。いまは他でお金を稼いでそれをNO WAVEに投資する形で運営していますが、なるべく早く単体で成り立たせるようにしたくて日夜マーケティングの勉強をしています。

それとどのタイミングでお金を稼ぐかで、商品やサービス自体のアウトプットもかなり変わってくると思うんです。
たとえば絵を売って販売する画家だとしたら、売れるようにみんなが欲しがるような絵を描き続けないといけません。場合によってはセンシティブであったり、刺激的なモノを描かないと競争に負けてしまうこともあるかもしれません。
でもパトロンがついてくれていて、その人が毎月お金を支援してくれるとしたら、誰かのニーズとかも気にせずにもっと芸術的なものだったり、本来作りたかったモノを作ることもできますよね。

逆に言えば、ビジネスモデルから設計しないと新しいものは生まれてこない。とも言えるかもしれません。


最近ラグジュアリー戦略についての本を読んでいます。VIP戦略とも言うみたいですが、この動画がとてもわかりやすかったです。

プレミアムとラグジュアリーの違いをわかりやすく説明してくれていて、ざっくり言うとプレミアムは何かと比べたときにより優れているもの。ラグジュアリーは比較ではない。と説明していました。

そして値段が高いのは常にラグジュアリーである、とも語っていました。


僕はよくクラウドファンディングサポートをするときに、「500円のリターンを作りましょう」と言ってます。
最近は多くの方が、「安い方にお客さんが流れてしまうから」という理由で最低単価を3,000円以上にしている事例をよく見かけます。

実際僕のクラウドファンディングもそうで、最低金額はたしか3,500円くらいだったと思います。
これは資金調達が目的だったので、単価を上げに行くというのはセオリーとして間違っていません。結果的にプロジェクトも成功しましたわけなので。(ちなみにあとから500円リターンを追加しました)

でもいまからもう一度やるとしたら、僕は500円でお礼メールのリターンを最初の段階で作っておくと思います。

理由はおそらく上の動画を見て貰えばわかると思うんですが、高額なリターンを適切に設計することができれば低価格帯のものを出すことができるし
逆に低価格帯のものがあることによって、高価価格帯のものの価値が上がると考えています。


動画では飛行機の説明をしていて、ファーストクラスがあるから飛行機が飛ぶし、無くした場合には全体の席数は増えるのにエコノミークラスの値段を上げなければいけないと言っています。

クラファンにおいてはこのファーストクラスが高額リターンに当たると思うんですが、ファーストクラスもエコノミーがあるから優越感に浸れるし、だからこそより価値があると思うんです。

お金はあるところからとって、ある意味少額しか払えない人の分も賄ってもらう設計にしておく方がみんなうれしいですよね。


むかし、リゾートバイトとといって地方のホテルに住み込みで働いていたことがあるんですが
ホテルではVIPのお客さんのもてなしが手厚くて、受付なんてそのVIPが通るたびにお辞儀をしていたりしたんです。

なんかお金払ってくれる人にだけ媚び売ってるビジネスなんて嫌だなあ、なんて正直当時の僕は思っていました。でもその人がいるからホテルが運営できるし、その人が多くのお金を落とすから他の部屋の料金を下げることができていると考えれば、そういう差別は全然悪くないなと思えます。


コーヒーでもそういう設計ができたらいいなあと、最近常々考えているんですがまだ何も思いついていません。笑
それができると、無理に値段を上げたりしなくてすむし、むしろ基本的にはメインの商品の値段を下げることができます。
また何か思いついたらここで報告していきますね。

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