【シゴト論】スイングがなければヒットは出ない
仕事への集中力がいつになく高まっている。様々なきっかけはあるのだけれど、自分の携わる分野の奥深さが改めて面白くなってきたのが大きい。
そして、そう思えているのはこの1年先輩が抜けた穴を埋めるべく遮二無二案件を回して来たからだと思っている。
1年経って去年携わった案件を目にする機会があるのだが、クオリティが高い訳ではないし、目を覆いたくなるような判断もあるが、不恰好でもどうにかこうにか案件を着地させていた。
そして、その積み重ねを経て、今見えるものが変わって来ている。
どうにもこの現象に既視感があると思ったら、野球のバッティングだった。
野球のバッティング練習と言えば素振りのイメージを持つ人も多いと思うが、素振りをする際にはピッチャーをイメージしながら振る場面が多い。
けれど、初めて野球をやる人はそもそもピッチャーのイメージがないから素振りだけしててもなかなか上達しないように思う。
そういう時には最初に打席に立つ。そしてバットを振ることが大切だ。
最初は空振りもするだろうし、当たってもボテボテのゴロとかかも知れない。キレイに打てなければ悔しいし、恥ずかしい思いもするだろう。
けれど、この実体験を踏まえれば、どこを鍛えれば良いか分かるし、素振りをする中でもイメージを持って取り組める。更に、そもそもなぜ素振りが必要かも分かるのではないかと思う。
最近の自分に当てはめても、様々な案件に携わることで今まで見えなかった論点が見えたり、一つ一つの用語の意味を改めて理解したり、アウトプットがインプットに良い影響を与えている。
以前読んだ書籍の中で楽天の三木谷浩史氏はこう書いていた。
「行動するために考える」、そう考えるのが間違いの元。「考えるために行動する」、そう考えればいい。
“成功の法則92ヶ条”より
これも同じ理屈かなぁと思うのだが、これから先もまずは打席に立ってスイングし、素振りを重ねてヒットを放ちたいと思っている。