【タスキ】僕は秋田にある中小企業の三代目として生まれた
僕の父親が社長を務める会社は秋田市にある
従業員8名程度の小さな会社だ。
創業したのは祖父で、それまでウチは農家だった。
元々は人の仕事を手伝っていたのが、自分でやった方が上手くいくと始めたのが今の会社らしい。
創業から今年で52年目。
祖父が20年、親父が継いで32年目だ。
そして、僕は創業から20年、祖父が倒れた年に生まれた。
祖父はクマ目下出血で倒れ、倒れてからは一度も意識を取り戻さず亡くなった。
祖母は僕が祖父の生まれ変わりだと信じて疑わなかった。
小さい頃から『お前が後を継ぐんだ』と言い続け、今も言っているような気がする笑
祖母にとってそれだけ祖父の存在が支えだったのだろう。
多分、多くの中小企業の跡取りが通る道な気はするのだけれど、そういう刷り込みもあって、僕はなんとなく自分が会社を継ぐんだろうなぁと思っていた。
でも、31歳になって未だ会社は継いでない。
会社を継ぐ気は変わっていないのだけれど、ここに来るまで随分といろんな経験をして随分と気持ちの持ち方は変わった。
だから、この場で僕の“これまで”の気持ちや“今”の気持ち“これから”の気持ちを書いていきたいと思う。
基本は自分のために書いているけれど、僕と同じような境遇にいる人がこんな奴もいるのかと一例にしてくれればうれしい。
そして、会社を繋いでいきたい気持ちを込めてこのマガジンタイトルは【タスキ】としたい。
父が祖父から受け取ったように、僕も父から受け取って次に渡せるタスキに出来たらと思う。