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悩みに悩んだ末、Nokton classic 35mm f1.4 IIが届いた

2019年のクリスマスに、対応するレンズも無いのにMマウント用アダプター SHOTEN LM-LSLが届きました。
そして自身への宿題として、最初のMマウントレンズを何にするか熟慮することを課し、年末年始を迎えたのであります。

35mmのゆく年くる年

この年末年始で起きていた半分以上の時間は、最初のレンズ何にするか問題に費やしていました。除夜の鐘も耳に入らないほど、頭の中は煩悩にまみれていたと思います。でも、それはそれは、とても幸せな時間でした...。

まずは焦点距離をどうするかですが、これは最初から35mmと決めていました。
何の目的もなくカメラを携帯して出かけるとしたら、コンパクトなMマウントのレンズをメイン持ち出す事になるだろうと予想し、その際に一番重宝する画角になるから。

そして、今のところ所有しているM42マウント側にも無い画角を、と思ったのがもう一つの理由。(この時点で28mm、55mm、120mm所持)

問題は何のレンズにするか、です。
Mマウントは出来るだけ取り回しの良いレンズを、まずは揃えたいと思いました。
なので、コンパクトで軽量であることを前提に候補を探します。

焦点距離35mmの煩悩リスト

まず最初の議題は、現行レンズ or オールドレンズ、どちらにするかです。色々と調べた結果、それぞれの候補はこうなりました。

■現行レンズ

・Voigtlander COLOR-SKOPAR 35mm f2.5 PII
・Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical
・Voigtlander NOKTON classic 35mm f1.4 II
・Carl Zeisse C BIOGON T* 2,8/35 ZM
・7Artisans 35mm f2
・TTArtisan 35mm f/1.4 ASPH

■オールドレンズ

・Jupiter-12 2.8/35 mm
・elmar3.5cm f3.5
・Summaron 35mm f3.5
・Canon 35mm f2 or f2.8(Sマウント)
・KMZ PO4-1M 35mm f2 ライカL改造

まず最初はオールドレンズから探しました。
主に価格面の理由からです。

その中でも入手のしやすさと、ブログ等の記事を参考に、上記のレンズが候補となりました。
どれも、ebay、ヤフオク、メルカリいずれかで、ほぼ常時見つけられます。

この中で最終候補に残ったのがSummaron 35mm f3.5Canon 35mm f2でした。

Summaron 35mm f3.5はネット上の情報量も多く、参考となる素敵な写真も多く見ることができます。自分がそのような素敵な作品を撮れるわけではないですが、古いとはいえライカのレンズを5~6万円程度で試せる、というのも魅力でした。
そして、丁度ヤフオクで状態が良く、価格も妥当な出品もありました。

ただ、やはりf3.5は暗いのでは、という懸念が入札ボタンへのクリックを躊躇わせました。

SIGMA fpは手振れ補正機能が無いこともあり、夕暮れ以降や室内での撮影に不安があります。
フルサイズ故に高感度耐性は高いとはいえ、それでもなるべく低感度を使いたいというのもあり、せっかくのフルサイズなので大きなボケを楽しみたい、というのもあり。

ということで、もう一つの候補Canon 35mm f2に目が移ります。
このレンズ、CANON CAMERA MUSEUMによると107gと、素晴らしく軽量です。
実物は見ていないですが、サイズもおそらく相応にコンパクトでしょう。
価格も大凡3万円~とお手軽です。

いくつかのブログでもレンズに対する評価は上々で、間違いはなさそうです。まぁ天下のCANON様ですし。

ただ残念ながら、このタイミングで状態の良いレンズの出品がありませんでした。

気分的に年末年始のお休み中には確定させたいところだったので、一旦オールドレンズは諦めることにしました。

悩んだ末に35mmのコシナ沼に嵌る

ということで、現行レンズです。
まず脱落したのが中華レンズの二種。価格は非常に魅力的でしたが、最初の一本にするにはちょっと勇気が出ず...。
何となく遊び尽くした先にあるレンズな気がしました。

そうなると残りはコシナ製レンズに絞られますが、ここからが悩みループの始まりでした。

・Voigtlander COLOR-SKOPAR 35mm f2.5 PII
・Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical
 ・Voigtlander NOKTON classic 35mm f1.4 II
・Carl Zeisse C BIOGON T* 2,8/35 ZM

それぞれシリーズとして長く販売されているため、ネット上の情報量もそれなりの多さです。そして大凡高評価もです。(単焦点やそれなりの価格のレンズは大体そうですが)

非常に悩ましいところですが、最初に脱落したのがBIOGON 35mm
絵的には一番良いように思われましたが、画質云々より重量と2.8のf値が引っ掛かりました。

その次に脱落したのが、Ultron 35mm
NOKTON 35mmよりも軽いけど、F値が大きい。
SKOPAR 35mmよりもF値が小さいけど、重い。
と、立ち位置が中途半端なんですよね。数値上はですが。

ここまでは比較的スムーズに絞れました。
さて、問題はこの2本です。

・Voigtlander COLOR-SKOPAR 35mm f2.5 PII
 ・Voigtlander NOKTON classic 35mm f1.4 II

SKOPAR 35mmはコンパクトで134gと非常に軽量。
NOKTON 35mmはコンパクトでf1.4と非常に明るい。

f1.4ほどではないけど、暗すぎるという数値でもないf2.5(SKOPAR 35mm)
134gほどではないけれど、重いと思うレベルではない189g(NOKTON 35mm)

悩みます。こっちにしよう!と決めた数時間後には、いや、やっぱりあっちの方が、、、、と、ECサイトのカートに入れたり出したりを繰り返します。

そしてお正月休みも終わりが見えてきた1月5日。ようやく決心がつきました。

それがNOKTON 35mmでした。

やっぱり明るいのが欲しいと思った

結局最後はこれでした。

もしSIGMA fpに手振れ補正がついていたら、おそらくSKOPAR 35mmを選んだのではないかと思います。

SKOPARのF2.5でも、今持っているAPS-Cのレンズに比べれば十分ボケるので、ボケ量だけで言えば許容範囲だと思いました。
でもやはり、f1.4という明るさに起因する遊びの範囲と、保険的な意味も兼ねてNOKTON 35mmを選びました。

また、一つ明るいレンズを持っていれば、今後のレンズ選びでも、もっと遊び心ある暗いレンズを選ぶ心の余裕的なものが得られるのではないか、と思ったのもありつつ。

ということで、SIGMA fp用Mマウントレンズ最初の一本目として『Voigtlander NOKTON classic 35mm f1.4 II』がやってきましたよ、というお話でした。

届いたのさっそく撮ってみた

購入したECショップでは「取り寄せ」となっていたので時間がかかるかと思いましたが、注文から一週間もかからず、思ったより早く届きました。

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やはりとてもコンパクトです。
SKOPARがさらに小さく軽いというのだから、そう遠からぬうちに物欲の芽が出てきそうで怖い...。

そしていつもの専属モデルで試し撮り。

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わーいボケるー楽しーいとぱしぱし撮ってけど、こんな写真なら50mmでも何でもいいじゃないかと後で思った。

でも明るいレンズのおかげでSS1/60でもISO4000とか、夜の室内でも必要十分なISO感度が使えるのでOK!
次は外に出て使ってあげないとね。以上でした。

よろしければ次回もご覧ください。では~

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