泣いている母に首を締められた話
生まれた時から父はいなかった。
二十歳で私を産んだ母は水商売で生計を立てており育児どころではなかったのでいつも曾祖母が私の面倒を見てくれた。
母と過ごす時間は少なかったけど、お仕事がお休みの日は一緒におでかけしたり、私が退屈しないようにとたくさんの玩具を買い与えてくれたこともあってか寂しいと感じたことはなかった。
曾祖母はもちろん、近くに住む親戚にもたくさん可愛がってもらえたのもあると思う。
曾祖母をお馬さんごっこに付き合わせたり、晩ご飯を週五ですき焼きにしたり、誕生日でも