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2023上半期覚書 8

8個目。何を書こうかなと迷った末に、ふとあの夜のことが思い浮かんできた。

私にとって重要な人の誕生日パーティだ。
1番最初に丹後に行った時紹介された人で、つながりの交差点になっているその場所で、「まちづくりって言葉嫌いなんだよね」と語った。それから“まちづくり、つながり”をキーワードにしていた私たちにとってずっと印象的になっている。

私が単身赴任してきてからもとても良くしてくださって、何かと気にかけてもらっていた。

そんな誕生日パーティ。
なんと24時間開催するという。
そんなことできるのかな!?と、正直思った。

日が近くなるにつれて、あのお店が来るらしい、とか、あの人が参加するらしい、とか噂をきくようになった。
なんて大掛かりなんだろう。
ぜひ来てね、と嬉しいメールを貰い、わくわくと、知らない人ばかりだろうなという謎の不安がうずまく。

そして当日の夜。
仕事が終わったあと、そわそわしながら会場へ向かった。星明かりがとても綺麗だった。
会場は外に人が溢れるほどの集まりぶりで、人見知りの私ははやくも怯んでしまう。

「あ!きたんだね!」
ふいに声をかけられて、よくお世話になっているエステティシャンの方だったのでひとまず一息つく。
それからは、あれよあれよと人並みに飛び込み流され、だれかの子どもと遊んだり、DJの薬剤師さんやDJで歴史友だちのお医者さんと話したり、いろんな人に色んな人を紹介されたりした。
とにかく、人のつながりが凄い。
つながって、つながっている。
そして誰も、来たばかりの私のことを部外者のようにはあたらなかった。
名乗ればもう友だちのように気さくに接してくれる温かさが嬉しかったし、そんな方たちの中心にいるその人はとても楽しそうだった。

1人の誕生日パーティのはずなのに、私にとっても居心地いいと思える、不思議な空間だった。

まちづくり。
言葉は簡単だけど、何をもってまちづくりとするか、その核はなにか、体験したような気がした夜だった。
帰り道、0時を過ぎた夜風が気持ちよかったのを覚えている。






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