見出し画像

保育士かーちゃんの考える、保育園見学見たい聞きたい10のポイント(前編)

都内は妊娠中からの保育園見学が当たり前になりつつある昨今。特にこの時期になると、来年度4月の保育園申し込みに向けて見学を加速させている人も多くて、よく聞かれる「何みればいいの!?」のポイントをまとめてみます。
保育士として複数園働き、フリーランスとして働きながら実際に2男子を保育園に預けておりまして、保育園に思うことはいろいろとあるわけですが、特に第一子を預ける場合には、保育園とのパートナーシップが超大事!


都心だとそもそも、一生懸命見学をして、第一希望にしても入れない、という話もあるかもしれないけれど…保育園探しは子育ての視野を広げて、子育て観を育むことにもつながると思うのでできるだけ見に行きたいもんです。


ポイント① 園庭の有無と、園庭や近隣公園での遊び方

「園庭があるからいいかなーと思って」っていう話はよく聞くけど、個人的には園庭の有無はもちろん大事だけどそれよりも、1日の中でどう使われているのかを気にしたいなと思っている。だから「無いからダメ!」なんてことは全くなくて、むしろ無い園だからこそ工夫して外遊びをしている園も多い。
園庭がある場合、いつ遊んでいるのか、どんな風に遊んでいるのかを聞いてみるといいと思う。園庭があっても、午前中は近隣公園に散歩に出てる園も多い。
園庭がない場合、もしくはあっても狭い場合には、近隣公園を積極的に利用している(認可保育園であれば近隣公園について設置基準に明記されている)。保育園が散歩で出かけている公園はどこか、そこまでのルートや公園での安全確保はどうかなどを聞いてみる。
お散歩マップなどをつくっている保育園もあると思うのでもしあったら見せてもらえるか聞いてみよう。
本命の園なら、一番よく行く散歩先の公園もチェック!子どもたちが散歩に行ってる時間だとイメージしやすくてベストだと思う。

保育園にとっての園庭は、外で体を動かす「運動場」としての機能はもちろん、花や虫などの身近な自然に触れて感じる、植物や食べ物を育てる、どろんこ遊びをする…など、思ってる以上に多機能。
公園はこれに加えて、道中で交通ルールを守ること、近隣地域の商店や人々と関わること、季節の草木との触れ合いなどが加わる。

公園に散歩に行くから育まれることもたくさんあって、だからこそ、有無よりも、そもそもどう遊んでいるか、屋外活動をどう位置付けているのか、の方が重要だと思う。

ポイント②園舎は使われ方をみる
園舎って、新旧で語られがちだけど、それって子どもにはあまり関係ない。
新しい園だと清潔が保たれやすい、とは思うけれど。新しい園舎になってるところに期待するとしたら、園舎へのこだわり。どのように使っていきたいと思っているかを聞きたい。

既存の園舎をみるときには、保育の中でどのように使われているのかが大切。例えば広い廊下があったとして「走らないで!」って声かけをしているのか、そこが遊び場として使われているのか。保育室の中はどう区切られているのか、だだっ広いのか、コーナー遊びになっているのか。限られた空間をどう有効利用しているのかから、日々の保育をどう捉えているかを伺い知れるかと。

ポイント③お昼寝環境はどんな感じ?
1日に2時間近く毎日するのがお昼寝。これも園によって結構まちまち。
安全面で気をつけていること(5分おきにチェック、うつぶせは仰向けに返してる、など)、何で寝ているか(コット?布団?)、お昼寝までの流れはどうしてる?(絵本読む、暗くする、パジャマ着る、など)、年齢に応じてお昼寝の時間が変わるのか、起きたあとの過ごし方(遊ぶのか、布団の上で待ってるのか)…
0歳のときはいいけど、幼児クラスになるとお昼寝したくない!夜寝ない!なんてこともあるので、確認しておくと◎

ポイント④先生の様子と求人情報
「離職が多い」これは今の保育業界の闇。給与の低さ、激務、人間関係…さまざまな面で環境改善が急務なんだけど、あまり進んでいないのが現状。
労働環境があまり良くないところは、離職率高い。そういうところは先生たち、ちょっと疲れている。疲れていると事故が起こりやすかったり、子どもへの接し方が雑になったり、虐待に繋がったり…そんなことも起こりうる。

私の常套句は「子どものいる先生はいますか?産休から復帰されたんですか?」。保育士って基本的に子ども好きな人が多いので、子どもがいても復帰したいほどの職場なのかどうかということと、そもそも産育休がしっかり取れる労働環境なのか、その2つが同時に聞けると思っている。

あとは、行く予定の園の名前で調べてWeb上の求人情報を見る。年度の変わり目は先生の離職ってどうしてもあるんだけれど、ずっと出し続けてるようなら要注意。
(たまに園長の求人が出てたりもするんだけど、それってその法人に園長候補になる人材がいないってことだったりして。心配になる。)

人間関係に関しては、直接聞いても答えてもらえないので、園の雰囲気から類推するしかない。立場に関わらず楽しく仕事ができる保育現場は、経験上少ないと思っているので、先生たちが楽しそうかどうか、表情をみたいところ。

聞けるなら通わせている母たちに先生たちの印象を聞いてみても◎

ポイント⑤習い事カリキュラムの有無、どう捉えているか
リトミック、英会話、体操、スイミング…
保育中に習い事してくれるんだったら便利!という保護者のニーズから、いろんな習い事カリキュラムを取り入れている保育園が増えています。
教室まで送迎をしてくれたり、別教室で選択をした子だけがやったり。はたまた、がっつり一斉保育でカリキュラムに入っていたり。
その頻度や方向性が自分の子育ての方向性にあっているのかは、事前に確認をしておいた方がいい。
個人的には、幼児期は自由遊びからの学びの方が確実に大きいと思っているので、カリキュラムがない、もしくは少ないところに行かせたいと思ってたけど、今行かせている園は月に1回ずつくらい、お歌、英会話、空手なんかがある。「なんで取り入れてるんですか?」と聞いたら「先生も子どもたちもたまには外部からの刺激を…」と言っていて、それならいいかなーと思って。「学びのために!」って言われたら嫌だったけど、「ちょっと楽しもう」くらいの感覚ならいいかなと。ちなみにうちの3歳は参加しないでみて楽しんでるようです。先生たちも無理強いしないでいてくれる。これ大事。


以上、前編でした!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?