中国のインターネット事情
たどたどしい日本語でツイッターにDMがきた。
どうやら中国の人からだ。中国の音楽配信サイト(サブスク?)で僕の曲が人気だから、それの二次創作をやらせてくれないか?という内容だった。はてそんなとこで配信なんかしていただろうかと調べてみたけれど全然出てこない。僕の曲はとあるレーベルが管理していて、そこから一括でサブスク配信を登録してくれているのだが、そのレーベル経由で調べても配信している記録が出てこなかった。
ので、「二次創作は構わないけど違法にダウンロードしたものは使わないでほしい」とお願いした。するとまたたどたどしい日本語で返事がきた。
「曲はフリーダウンロードなのですが」
いやいや、仮にフリーダウンロードだとしても、僕が配信した記憶がないんだからその音源自体は違法にアップロードされたものかもしれないじゃない。と思いその旨を返信したらさらにこう返ってきた。
「あそこは常に違法アップロードをする」
だめだろ!!
運営が違法アップロードしたらだめだろ!それでサブスク配信て、そこだけが丸儲けじゃねえか!!!どうなってんだ中国!!!
さすがに違法ダウンロードされたものを使われても嬉しくないので、そう伝えた。しかしながら中国から言語の壁を超えてわざわざ連絡をくれるほどの人だ。三顧の礼が如き気持ちで対応しようと、今回は特別対応をした。
反政府の意見に対して規制がかかっている程度の知識しかないので、中国のインターネット事情はわかりかねる。が、たぶんそれなりに無法地帯なのだろう。そしてそうやって規制が増えればその穴をすり抜けて人々はインターネットをするのだろう。
もちろん中国人が楽しめる国内サイトも十分にあるし、どうやらそこに僕の曲も多数転載されているコトは知っている。問題は日本語版のサイトがないため僕が本家として曲を投稿できない点だ。いや、やろうと思えばできるんだけど、いかんせん中国語が読めないのでアカウントの登録のハードルからもう高い。そこに使うカロリーを考えて躊躇している。人口の多い場所で人目に触れた方が裾野は広がりそうなんだけど、言語の壁ってなかなか難しい。
それにしても、問い合わせしてきた人も規制かかってるだろうに大丈夫なのかと最後にきいてみたらこう返ってきた。
「規制があるのですが特別なツール使って規制を破りました」
だめだろ!!