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世界標準の経営理論SPCフレームワーク②戦略グループ

(再掲)読書は決してはやくはなく、じっくり脳に問いかけて読むタイプです。そして好奇心旺盛の為、積読になりがち・・・。なので、一つひとつのパラグラフごとに振り返りを書くことに挑戦します。

 この820ページは必ず、積読にせず完読し、自身のモノにするべくレビューを書き続けるチャレンジをすることにしました。いつまで続けることができるか自分との勝負です。(再掲終了)

 前回は、ポーターの競争戦略の根底にあるもとしてのSPC理論フレームワークの一つであるファイブフォースでした。こちら。今回は、二つ目のフレームワークとして取り上げられている、戦略グループです。

SPCフレームワーク②戦略グループとは?

 ファイブフォースの企業グループそのもので、自社と同業他社を製品セグメント構造などでグループ化することだ。

とあります。

 2象限のマップに、縦軸は「製品の範囲」とし、上が広い、下が狭いとします。横軸は「地理的範囲」とし、左に国内、右に国外とします。

これで、グループ化させる判断軸が決まります。

 当著では自動車業界の事例を元に、「製品の範囲」を軽自動車、ファミリーカー、スポーツカー、高級車などで、セグメントし、「地理的範囲」では、国内、世界などでセグメントし、企業をマッピングしています。

対象事業を特定する

 自社がビジネスをしている産業はどんな産業なのか?、その上で、自社がどんな事業を行っているのか?の、定義付けが明確になっていないことが、よくあります。

これは、多角的展開していたり、キャッシュポイントが複数あったり、多様な顧客に対応していることで、対象事業を特定すること自体が困難になってきているのだと思います。

ここでは、これからの戦略を考えていくにあたり、対象事業の特定のための判断軸を「製品の範囲」と「地理的範囲」のみで定義していますが、しっくり来なければ、違った判断軸を使ってみるのも良いかもしれません。

どの企業が自社の直接のライバルか?どのグループが優位か?

 フレームワークは、自分なりの目的を持って、自分の解釈を導き出すために整理するものとして使いたいところです。

 このマッピングで、見出す渡したりの解釈は、「どの企業が自社の直接のライバルなのか?」「どのグループが優位か?」の二つとして書かれています。

 実際には、コスト構造、バリューチェーン、オペレーション、顧客セグメント、パートーナー、マーケティングなど事業の強みや弱みをみて判断したいところではありますが、いずれにしろ、まずは戦略グループのマッピングの仕方はこれにて理解できたと言えるでしょう。


つづく