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絵本紹介【しずくのぼうけん】

ある日、バケツの中から飛び出した一滴の水は、長い長い旅に出ました。たくさんの冒険の果て、しずくのたどり着く場所は・・・。

【文字数・・・ちょうどいい~少し多め】
【内容・・・・水の循環について。楽しみやすい。】

【コメント】
 バケツからこぼれ落ちた一滴の水が、クリーニング屋さんへ、病院へ・・・と、ここまでは完全にファンタジーなのですが、そこからは、はまった水たまりから蒸発し、空へ上って雲となり、雨となり・・・と、「しずくのぼうけん」と題された、水の循環についての物語です。

 既に水の循環について知っている長女(年中)も、そんなことはまだ知らない次女(年少)も、一緒に楽しむことができました。

 というのも、この絵本は、水の循環を描いていながら、それを意識しなくても、純粋に、しずくの形をした登場人物の大冒険として読むことができます。

 表紙に描かれている「しずく」からもわかるように、主人公は顔や手足のあるキャッチ―なお水のキャラクターで、おしゃべりもします。

「そんなこと いやよ まっぴらよ」

「ああ なんてことでしょう」

 子どもを飽きさせないシンプルで楽しい「しずく」のおしゃべりと、リズミカルな文章で最後までテンポよく進んでいきます。

 子どもが小さいうちは、単に楽しい冒険のお話として、成長してからは、水の循環について学ぶことのできる、面白くて勉強になる名作だと思います。

 もう1冊、水の循環についての絵本を紹介します。こちらは、文字数は【しずくのぼうけん】より少ないですが、漢字(ふりがな付)が少しあるのと、水がキャラクターとして描かれていない( 顔や手足がない)ため、小さな子どもには退屈に感じられるかもしれませんが、うちの子ども達は気に入っています。

 比較すると、

 【しずくの冒険】・・・おもしろいお水の大冒険
 【みずたまのたび】・・静かなお水の旅

といった感じです。わたしとしては、こちらもオススメです。


このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。                                                                            主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
 子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)


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