絵本紹介【はからはじまるカルシウムのはなし】
ある日、男の子は自分の抜けた歯を土の中に埋めてみた。歯はやがて、土になり、その土は植物を育て・・・。男の子の体の一部分だった歯が、最後に行きつく先は!?
【文字数・・・ちょうどいい】
【内容・・・・普通~少し難しい】
【コメント】
本のタイトルの通り、男の子の抜けた歯の「カルシウム」が巡り巡って、植物や動物、地球上の様々なものに姿を変えていくお話です。
キャッチ―に描かれた「カルシウム君(?)」が、色々な物に溶け込んだり、吸い込まれたり、吐き出されたりの冒険の中で、次から次へと場所を変え、そこでどのような役割を果たしているのかを説明してくれています。
水、食物連鎖、リサイクル・・・物質の循環によって成り立っている地球上の様々な営みを知ることは、その子の世界を見る目を変えていきます。
「物質」、「循環」、そんな難しい言葉を使わずに、かわいらしい絵と易しい文章でたくさんのことを教えてくれるのが絵本の魅力です。
まだ小学校に上がっていない子どもでも、いえ、むしろ、教科書に沿った勉強とは無縁の世界に生きている未就学児だからこそ、その無限の好奇心に好きなだけ時間をかけて、たくさんのことを学んでほしい。
知識を増やすことが、詰め込みの苦痛ではなく、獲得の喜びとして感じられる、そんなマインドを作っていくことが未就学児にとって大切な成長の一つであり、絵本はそれを可能にする大きなツールの一つであると、私は考えています。
この絵本を読んでいた頃、ちょうど初めてこどもの歯が抜けた長女は、
「この歯、じいちゃんちのお庭に埋めてみようかな~」
と、カルシウムの冒険に興味津々でした。
どうせ埋めるなら、ミニトマトなどの食べ物のそばの土がいいかな、と親ながらに提案してみています。その作物が収穫された時、それを食べながら「カルシウムの冒険」に思いを巡らせる長女が目に浮かぶようです。
(実際には、そんなに早く土に還らないかもしれないのですが・・・)
同じような、「物質の循環」をテーマにした絵本に「しずくのぼうけん」という作品があります。名作なので、またいずれ紹介していきたいと思います。
このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。 主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)
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