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ゲーム日記①『7 〜モールモースの騎兵隊〜』

私は今、猛烈にPS2がやりたい。

PS4を持っている今、大変に贅沢な悩みであることは十分に承知の上で、それでもなお

PS2がやりたい。

まあ、これも全てPS2のアーカイブをPS4でやらせてくれないSonyのせいだという事にして、今回はPS2でやりたいゲームの話をします。

「自称ゲーム好き」の「ゲームをたくさんやって来たわけではない」男の与太話ですが是非おつきあいをば。

閑話休題

さて。
PS2といえば、まだネットに繋がるというわけでもなく、「お一人様」用のゲームがたくさんあった時代です。

そんなPS2が実家にあった僕の幼少期、DSやWiiなどもございましたが、なんだかんだでPS2もしっかりやって来ていたわけです。

そうしてできたのが、今のゲーム機とニーズが絶妙に合わない「お一人様」大好きな僕ということです。

しかし今思うとWiiと比べて欠損が全くないPS2というハードはやっぱりオーテクだったんですね。

まあそんな脱線はさて置いて、今回は僕がPS2をやりたいと至ったゲームの話をします。

第一回
賛否両論ローテーションRPG
7<セブン>〜モールモースの騎兵隊〜

皆さまこのゲーム知っていますでしょうか?
多分ですが知らないのではないかと思います。

何を隠そうこのゲーム、人生で知っている人に出会ったことがないのです。

それもそのはず。「セブン」というありふれたタイトル、「モールモース」という聞き馴染みのないサブタイトル。
その上で他のゲームでは見られない特殊なゲーム性と鬼畜難易度と言われるエンドコンテンツがメインのゲーム。

これらの要素からマイナーゲーに変貌するのは簡単なものです

しかし、声を大にして言いたいのは

このゲームは賛否両論あれど神ゲーである。

ということです。

ただ、このゲームの魅力はやってみないと分からず、またそこが人によって苦痛になるが故に賛否両論ゲーとなっているのです。

さぁ、それではこのゲームの魅力を説明していきましょう。

アルメセラ年代記

さぁ。このゲームの魅力であり最も難しいコンテンツ。
始まってすぐですが、これがこのゲームの全てみたいなところがあります。

エンドコンテンツである「アルメセラ年代記」についてです。

このゲームはストーリーモードをクリアすると「騎兵隊を1000年間存続させて平和を守り続ける」という超鬼畜モードが開始します。

1000年という途方も無い時間であることを考えたら難しいことは想像に難く無いと思います。

そしてそこがこのゲームの一つの魅力。この時間はやはり、いくらファンタジー世界といえど寿命がやってくるのです。

そして人には最も活躍ができる時期というものがあります。

このゲームではそれらが存在するのです。

つまり、騎兵隊は年を追うごとにその姿、そのメンバーを変えていきます。

当然、「この時期は黄金期」「この時期はマズイ時期」という状態があり得るのです。

「今まで育ててきたキャラが......」とか「今そんな大物が出てくるのかよ......」なんてのはザラに起こり得る状態なのです。

さらにはこのゲーム、簡単に人が死にます。

キャラの基礎HPは平均20前後。敵のHPは200以上はザラ、敵の攻撃力は10以上は当然ザラという圧倒的にプレイヤー側が不利な状態で戦いを行うことになります。

故に、人は簡単に死にます。

ちなみに、なんとなくわかって来たかと思いますが、本当に死んで、そのキャラはロストします。

しかし、これもこのゲームの面白いところ。
このゲームは人を殺さないように隊列を組んで戦うゲームなのです。

それを実現するのが「ローテーションバトルシステム」と「敵の行動パターンなどの情報が全て見える」というゲームシステムです。

ローテーションバトルは以下の画像のような画面で進行します。

このゲームは4×3のマス目上に最大7人のキャラを配置して戦闘を行う独自のシステムを持っています。
1列目が戦闘列、2列目が支援列、3列目が回復列という配置で戦うことになります。

これらは各キャラのステータスをみながら考えます。

その編成配置を考えるために必要なのが「敵の行動」です。

こちらは続編にあたる「ヴィーナスアンドブレイブス」と言うゲームの行動表画面ですが、ほぼ変わりませんので代用します。

これをみればわかるように攻撃力や素早さなどが全てわかる上に、攻撃パターンの欄には「何ターン目に何攻撃」とかが全部書いてあります。
それらから計算をして隊列を組むわけです。

これ以上の詳細は説明すると大変長くなるのですが、そうして、様々に特徴を持った職業のキャラが属する自分の騎兵隊からキャラを選び、戦うのがこのゲームです。

ここまでくるとこのゲームはどちらかといえば「パズルゲーム」という方が正解なゲームなのかと思い始めます。

いやまあ確かにパズルゲームではあるのですがパズルゲームと違うのは「その時々で異なり、絶対解はない」「ワンミスでそれまでの数百年が無になる絶望感」「なんだかんだある隊員のドラマ・愛着」......

そう、一筋縄ではないのがこのゲームなのです。

また、このゲームでは村に出現した魔物を倒すため世界を渡り歩くのですが、この時魔物も放置し過ぎれば村は壊滅し、世界の安全度が減っていきます。そうして安全度がマイナスの状態が続くとゲームオーバー。といった具合です。

説明すればするほどややこしくなるので浅い部分しか説明できていませんが、このゲーム、システムだけで本当に奥深いんです。

世界観

このゲーム、言ってしまえば「雰囲気ゲー」とも言えるゲームなのです。

みなさんの中にも上に貼ったようなキャプチャで「いい雰囲気だなぁ」と思った方がいらっしゃると思います。

しかしこのゲーム、最強の雰囲気である本命はストーリーモードなんです。

ストーリーモードはこのゲームではチュートリアルだとかなんだとか言われまくってるんですが(実際そうなんですが)雰囲気で行けばストーリーモードは最高なのです。

このゲームでは絵本のようなキャラクター、世界観の中でゲームをします、が実際にストーリーモードでは語り聞かせるようなナレーションで進む、まさに絵本のお話を聞いているかのようにして語られるのです。

またその世界観を盛り上げるのがこのゲームのサウンドです
これは言葉に言い表すのは本当に難しいのですが、とにかくサウンドトラックが最高なんです。

ちなみに、このゲームの販促PVを検索してみていただければこのゲームの世界観の魅力のほぼ全てが伝わると言っても過言ではないほどの出来ですので是非みてください。

ストーリーもマジで最高なのでとりあえずウィキペディアのリンクだけ載せておきます。[https://ja.m.wikipedia.org/wiki/7〜モールモースの騎兵隊〜]

おわりに

もはや、語れば何時間でもいけるくらい良作であるこの作品ですが、後継作品として『ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜』、ネット上でDLできる無料ゲームとして、当時の製作陣が開発した『-7(マイナーセブン)』という作品が出ています。

ヴィーナス&ブレイブスは7のストーリーをさらに強化したようなストーリーで正直泣きました。
PS2が初版、PSPでリメイクを経てvitaのアーカイブスとしてもプレイできます。

マイナーセブンは上記の通り無料ゲームです。こちらはアルメセラ年代記をさらに難しくしたような難易度ですので完全にファンゲームですが、簡単なモードもありますのでゲームシステムの把握には非常に良いかと思います

みなさんもぜひこのゲームプレイしていただきたいです。

そういえばついこの前やりたすぎてPS2を買ったので僕は絶賛プレイ中です。

それではまたの更新の機会に。

#ゲーム #エッセイ #モールモースの騎兵隊 #モールモース #PS2

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