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海外で日本人と関わるということ

NZにきて早くも2ヶ月半
ここでの生活にも慣れてきて、なんならちょっと飽きてきたくらい、笑


旅、旅行、観光とはちょっと違うかもしれないけど
留学、ワーホリ、長期的に海外に行く日本人の半分くらいの人は思ってるんじゃないかなっていうこの感情

「できれば日本人と関わりたくない」

この感情は日本人が嫌いだとか、そんな意味は1ミリもなくて、
せっかく海外に来たのなら、日本では関われないようないろんな国の人と関わってみたいとか、日本人と関わるとどうしてもそこに頼ってしまう自分がいるから、自分の力で海外で生きてみたいとか
結構ポジティブな感情がある気がする

前回のカナダ留学の時は自分も少し思っていたかもしれない
どうせなら日本人がいない留学先に行きたかったし、日本人に頼る生活はできればしたくないと思ってた

ただそんな感情は現地に行って覆された
まず私が行った留学先に日本人どころかアジア人がほとんどいなかった
もちろんクラスに日本人は誰もいない
流石に数人はいるだろうと思っていたから衝撃的だった

留学担当者の先生に自ら聞きに行った
このコースに日本人かアジア人の生徒はいませんかって
先生はサラッとした顔で
「んーこの学期はいないね〜もしかしたら次の学期に来るかも!」ってなんとも浅い返事
2021年。まだコロナの関係もあったかもしれない
それくらい校内にアジア人はいなかった

当時英語もほとんどできなかった私
せめて1人くらい日本人の友達が欲しいと思ってしまっていた
出発前の日本人とは関わらないモードは行方不明


ただあの環境は今考えてみればよかったのかもしれない
もちろん最初は友達もいない
英語もフランス語もできずに会話を楽しめない
自分の意見を言えずに意思疎通困難
頼れる人が本当に誰もいなかった

だからこそ自分でなんとかしないと、と思わざるを得なかった
生きていくために英語が必要だと思ったから勉強したし
怖いもの知らずでいろんな環境に飛び込んだ

あの段階で一気に成長した気がする
あの時は結構絶望していたけど
今思えばあれを乗り越えられた自分ならなんでもできそうなんて感情にまでなれる


今回のNZは真逆だった
というよりあんまり深く考えていなかった
日本を出発する前からNZに住んでる日本人の方に頼ろうと決めていたし、
そこから日本人コミュニティーが広がるとは予想もしていなかったけど
別に日本人と関わりたくないなって1ミリも思っていなかった

仮に周りに日本人がいたとしても、家と職場は他の国の人に囲まれてるし、
なんなら全部英語よりもいい感じにストレス発散になるのではないかなんて
そんなこと考えながら呑気に過ごしてた


ただ、海外に住んでいて、他の国の人よりも日本人との関わりの方が難しいと感じるのはなぜだろうか
最近よくこのことを考える

他の国の人とは、言語が違う、生きてきた環境が違う、考え方が違う、常識が違う、簡単に分かり合えないのが当たり前
無意識にそんな前提があるから大変だとは思わないのだろうか

逆に海外にいる日本人に対して
言語が一緒だから、生きてきた環境が一緒だから、常識が一緒だから、分かり合えるものと信じて疑わないのはなぜだろうか
日本にいて日本人と関わるよりも、より強くそう思い込んでしまうのはなぜだろうか

所詮は人と人

どの国に住んでいようが、どの人種であろうが、どんな言語を話し、どんな常識を持っていようが、合う人は合う、合わない人は合わないというのに

狭い日本人コミュニティーで悪い噂がたったら、嫌われたらめんどくさいからだろうか、生きていくのがなんとなく大変になるからだろうか、仲良い日本人がいるだけでなんとなく安心材料になるからだろうか、

確かに安心することもあるし、心の拠り所になることもある、
私だってこっちにきてたくさん助けてもらったし
なんなら今関わってる日本人の方々がいなかったら
こっちで生きていけてなかったかもしれない
心からの感謝と出会えてよかったという思いはもちろんある

でも私は、
日本にいたらこの人たちと関わっていただろうか
日本にいたら彼らを心の底から信用し、毎週会うくらいの仲になり、なんでも話せるような人になっていただろうか

多分違う
失礼なのは重々承知
今の生活に必要な人たちであることは間違いない


そもそも私は交友関係を築くのうまくない
心を開いているのは本当に僅かな人たちだし
自分が本来の自分でいられるのも限られた人の前だけ
常に友情関係は広く浅くよりも深く狭くだった

別にこんな自分が嫌ではない
この生き方が自分に合ってると思うし
100人の友達より1人の親友がいればそれでいい
結構本気でそう思ってる

日本にいるときですら
同じ大学の子でも、バイトの子でも、
合う合わないが存在する
人間だから仕方がない
無理に全員と仲良くする方が無謀だ
こんなの誰にだってある


でもどうして一歩日本から外に出ると
同じ日本人という括りになり
日本人となら誰とでも仲良くできる
そう思ってしまうのだろうか

人は人
合う合わないは存在するのに
例えそれが同じ人種であろうがなかろうが


日本人だろうが他の国の人だろうが、私は自分の目で見た情報を信じたいし、自分が実際に関わって気が合うと思った人と関わりたい

一度離れたとしてもきっと縁があれば、本当に気が合うのならば、また再会する日が、また必要となる、必要とされる日が来るだろう

無理に考えすぎず、先入観を持たず、私は自分らしく生きる
そう決めた

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