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PDFを読み込めるChatGPTのプラグイン「AskYourPDF」を紹介します

GoogleChromeでもお馴染みのプラグイン。
ChatGPTでも使えるようになりました。

この記事では、ChatGPTのプラグイン機能について簡単に解説するとともに、その中から、PDFファイルの情報を取得できる「AskYourPDF」というプラグインについてご紹介します。

ChatGPTプラグインとは


ChatGPT上で、サードパーティが提供するアプリケーションを利用できるサービスです。

ChatGPT単体ではできなかったことが、プラグインを活用することで、以下の通り、いろいろできるようになります。

🔸リアルタイム情報の取得(スポーツスコア、株価、最新のニュースなど)
🔸プライベートな知識ベースからの情報の抽出(社内文書や個人メモなど)
🔸チャットを通じたアクションの代行(航空券の予約や食品の注文など)

一番、分かりやすいところでは、リアルタイム情報の取得ですね。

ChatGPTだと2021年までの情報しか持ち合わせていませんが、プラグインを活用することで情報を最新版にアップデートすることが可能です。


ChatGPTのプラグインの利用条件


ChatGPT Plusユーザー(有料課金ユーザー)に限定されているようです。

プラグインのインストール方法


すごく簡単です。
左下のアカウントから、Settingを選択します

Beta featuresから、Pluginsをオン(緑色)にします。

最初の画面に戻って、GPT-4を選択し、Plugin Storeを選択します。

インストールしたいプラグインのinstallボタンを押します。
ChatGPTにインストールされ、自動でプラグインが使えるようになります。
ただし、一度に使えるのは3つまでのようです。

AskYourPDFを使ってみる


まずは、Plugin Storeからインストールします。

あとは、チャット欄にPDFがあるサイトのURL を貼り付けたうえで、聞きたいことを質問するだけです。

活用事例1️⃣

日銀が公表している金融システムレポートについて聞いてみました。https://www.boj.or.jp/research/brp/fsr/data/fsr230421a.pdf

活用事例2️⃣


米国の連邦準備制度(FOMC)の声明文を要約させてみました。

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/monetary20230503a1.pdf

英語のPDFを要約できるのは便利ですね。

活用事例3️⃣

自然言語処理モデルの王様BERTの論文を要約してもらいました。

https://arxiv.org/pdf/1810.04805.pdf

分かりにくいですが、まあ、いいでしょう。

ここまでは、比較的うまく行った分です。
以下は、うまく行かなかった事例を載せます。


失敗事例1️⃣

三菱UFJグループの有価証券報告書を読み込ませようとしましたが、200ページを超えているという理由で、ハネられました。
ページ数が多いと、読み込めないようです。

失敗事例2️⃣

岡三証券の公表している2023年の株式市場の展望について聞いてみましたが、PDFファイルの内容とは、全く異なることを回答してきました。
https://www.okasan-online.co.jp/data/fund_report/pdf/230104_4543.pdf

失敗事例3️⃣

ファイルが読み込めないケースもありました。

プラグインのリスクについて

ChatGPTだけであれば、入力した情報はOpenAIにしか行きませんが、プラグインを使うと、プラグインを提供しているサードパーティにも情報が行くので、セキュリティ上はリスクが高まると考えた方が良さそうです。
社内情報の利用は難しいかもしれません。


APIとの比較


以前、OpenAIのAPIを使ってPDFファイルの内容を把握する方法についてご紹介しました。

APIとプラグインを比較すると以下のような印象です。

🙆APIでのやり方に比べて、プログラミング不要で、サクッと読み込める点がメリットです。
🙅一方、APIに比べて、読み込みの安定性や精度はイマイチなところがあります(個人的感想)。

使い分けが必要そうです。

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