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21.怒りの理由を考えたら。

ただnoteを投稿するだけなんてもったいない。そう思い始めている今日この頃です。楽しく書くのも一つだし、完全に自分のアウトプットのために書くのもあり?もっとたくさん書いていくぞnote.

今回のはアウトプット用のnoteです。

あ、今なんかうれし。なんでうれしいんだろ?これってうれしいって感情であってるのかな?
あ、今すごいイライラした。なんでイライラしてるの?でも、怒りたいわけじゃなのに。

自分の感情を理解するのもむずかしい。それなのに他人の感情を理解するのはさらにむずかしい。でも、理解するために努力はした方がいいと思う。
仕事の時に患者さんの感情を理解したい場面が多くある。感覚とか経験とかその場の雰囲気でこんな感情かなって解釈してもいいのかもしれないけど、それだと本当に患者さんの感情を理解することは一生できないと思う。

だからなんでその感情なの?と振り返って感情を理解するストックを多く思っておくと、寄り添える場面が多くなると思う。なので、今から患者の感情について考えてみることにする。


「Aさんさっき怒ったみたいよ。」とリーダー看護師に言われた。食事を取れていない患者さんに栄養士が栄養剤の提案をしたことが怒りのスイッチを押したようだった。

場面を整理すると病気の影響で食事が取れず、栄養剤で必要な栄養を補給する必要があった。患者は食事からの栄養を必要だと感じていたが、食事から必要な栄養を摂ることはかなり負担が大きかった。より負担が小さく栄養を補給できる方法が栄養剤だった。それを提案したら栄養士が怒られた。

客観的にみるとなぜ怒ったのか?と言う感じ。さぁ、なぜ怒ったのかを考えよう。

①栄養剤に頼りたくなかった。

前回の入院より明らかに痩せ、軽くなって体。骨は出っ張って、頬も痩せた。久々に再会した時にあぁ痩せたなと思った。人の変化に気がつけない僕でさえ痩せたと思うほど痩せていた。体力も落ちて長い距離を歩くためのの筋力も落ちた。

変わっていく体から連想するのは”死”だったのかもしれない。このまま痩せ続けたら、このまま歩けなくなったらと考えるとこれではダメだと思ったのかもしれない。そのために栄養が必要だ思っていたと思う。

栄養は必要とわかっていたそれなのに栄養剤を拒んだ。

体力が落ちてできなくなることが増えた。それでもまだ頑張れば食事はできた。栄養剤に頼らずに食事をしよう。できないことが増えることもまた”死”を連想させる。できることができなくならないように。負担は大きい。それでも食事をしようと決めた。

もしそうだとしたら、栄養剤を使うことは自分からできることを奪われるそんな感覚だったのかもしれない。それなら怒っても仕方ないかも。

②約束を守る。

担当だった僕と2人で決めた約束があった。1日どのくらい食べて、水はどのくらい飲むのかということだ。決めた量はほんとにぎりぎりの量だった。でも、それならできると言ってくれた。わかった、じゃぁ一緒に頑張りましょうとなった。

次の日から頑張って食事をするようになった。といっても全体の3割いかないくらい。それでも目を見張るほど量は増えていた。

「おはよー。みてよ、こんなに食べたよ。」と話をしてくれた。すごいですねーこのまま退院まで頑張りましょうね!と2人で再び頑張ることを決めた。

その矢先に栄養士からの提案があった。

2人で決めた約束を守るために頑張っていた。目標はギリギリ。栄養剤を増やせばその目標は食事をするよりも簡単に超えられる。頑張っていることに水をさされた感じ。

努力に水をさされるのはむかつくかも。しかも、それは2人で決めた約束で、守ろうとしていたのに。

本当に約束を守ろうとしてって理由だったそれは看護師冥利に尽きるなー。そんな風に関係性が築けたら最高な看護師だなとちょっと理想を語りました。


その患者さんはめちゃくちゃその後も栄養剤に頼らずに「お世話になりました。」と退院していきました。

何で怒ったのか。理由はわからないけど。その理由を考えることで患者さんに寄り添えうための考え方のストックを増やすことができた。

わからないから、わかりあえないからと投げ出さずにちょっと考える癖をつけよう。
チリも積もれば。考え方のストックを増やす努力をしよう。

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