「海賊王に俺はなる!」は登山型「魔法を集めるのはただの趣味だよ。」はトレッキング型。
キャリア形成には二つの型がある。一直線に頂上を目指す「登山型」と迂回して、色々なところを散策しながら進む「トレッキング型」の二つだ。
「海賊王に俺はなる!!!!」とか「絶対火影になってやるってばよ!!」は登山型。
「魔法を集めるのが趣味だから。」って言いながら、勇者のパーティーに参加したり、弟子とってみたり行き当たりばったりにいろいろなことを経験するのがトレッキング型。
どっちが良くて、どっちが悪いとかはなくて、ある時は登山型だったり、またある時はトレッキング型だったりしながらキャリアは形成されていくらしい。
登山型は最初から頂上という目標がはっきりしていて、頂上に辿り着くためにはどうしたらいいのか計画を立てて、目標を達成するために最短でゴールを目指していく。高校時代からマンダラアートで目標を立てて、今や世界一の野球選手になった大谷翔平選手は登山型のキャリア形成と言えるかもしれません。
iPS細胞を発見して、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授はトレッキング型に近いキャリア形成に近いと思います。医学部に進学し、臨床医を目指していましたが、途中で臨床は向かないなと研究にシフトして世界的発見をした感じまさにトレッキング型のキャリア形成。
どっちのタイプにも良いところ、悪いところがあります。
登山型は一直線に頂上を目指せるくらい目標がはっきりしているので、目標達成に集中して取り組めるという良い点があります。でも、頂上しか見えず他の選択肢が抜けがちになったりして、自分の本当の才能に気がつけないという悪い点も。
トレッキング型はいろいろな経験をしながら進んでいくため、自分の予想もしない才能に気がついたり、そんなことで成功したの!?というようなキャリアを得られるかもしれません。とは言いつつ、いろいろ経験しただけで、ただ流れに身を任せて何も得ず、、、という可能性もあります。
何も目標がないうちはトレッキング型で色々なことを経験して、これだ!!!というものが見つかったら、登山型に切り替えて自分の目指す頂上に向かって一直線に進んでいけばいい。
登山型で頂上に辿り着いたなら、次の目標が見つかるまでトレッキング型に切り替えて、自由気ままにいろいろな経験をすれば良い。
どっちが良いとか悪いとかではなくて、キャリア形成という山上りをいかに楽しむか、それがもっとも大事だったりする。
転職ばかりでダメってこともないし、終身雇用万歳!と一つの会社で働き続けるのが良いってこともないんです。
ということを本で学んで、ちょっと気が楽になりました。社会人3年目で転職をして、時には批判的な意見を耳にすることもあり、自分の選択は間違っていたのかなと不安になっていました。でも、今はトレッキングをしているんだと、色々な経験をしている最中なんだと思えば少し気の持ちようも違います。
登る山が見つかるまでは今の山を楽しんで、頂上を目指したい山が出てきたらそこに向かって進めば良い。
「海賊王に俺はなる!!!!」でも、「魔法を集めるのが趣味なの。」でも、どっちも正解のキャリア形成です。
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