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HHKBとMagic Keyboardを2ヶ月使い比べてみた

元々外付けのキーボードなんている?派だった私ですが、肩こり改善のためにPCスタンドを導入したところまぁ打ちづらい打ちづらい。

これは外付けキーボードがいるな、と思い直し調べた結果、最終的な候補に
PFUのHHKB Professional2とAppleのMagic Keyboardの2種類が残りました。

結局両方買った(!)のですが、2つとも購入後2ヶ月が経ち、比べられるくらいには使い慣れてきましたので、使ってみた感想など書いてみようかと思います。
ちょっと外付けキーボードに興味を持ってもらえたら幸いです。

なお、今回比べてみたのはこちらの2種類です。

最初に買ったのはHHKB

購入前にネットで検索していると、
同様にHHKBとMagic Keyboardで迷っている方がちらほら。

HHKBはパフォーマンスは最高な一方で、値段が高く手が出しづらい、
Magic KeyboardはHHKBの半額以下かつMacユーザなので使い勝手がさして変わらない安心感の一方で、目新しさはない。

この辺の理由で揺れ動いていたのですが、HHKBユーザである上司の
「え?HHKB一択ですよね??」
というさもありなんなお言葉と熱いダイレクトマーケティングにより、HHKBの購入へと至りました。
(上司のダイマにより購入に至ったのは私で3人目とのこと。PFUの回し者…?)

実際に買ったのはHHKB Professional2の墨色です。

刻印ありです。刻印なしを選ぶにはプロフェッショナルさと勇気が私にはまだ足りませんでした。
また初めてUS配列にしたため、記号の場所がわからなくなると思い刻印ありを選んだのですが…ぶっちゃけ刻印なしでもよかったかもしれません。

なぜかというと、墨モデルの刻印、見えないんです!!!!

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(右の方とか気合い入れないと見えなくないですか??)

室内で照明暗めだったりすると全然見えません。
なんならキーキャップの側面に、optキーと同時押しした際のキー配列が刻印されていることに気が付いたのは、購入から1ヶ月以上経ってからでした。

配列なんてどうせいずれ慣れるので、せっかくHHKBにするなら刻印なしをオススメします。


後から買い足したMagic Keyboard

HHKB自体の使い勝手に一切の不満はなかったのですが、私の環境上どうにもならなかった問題が2点あり、それを解消するために後からMagic Keyboardを購入しました。

まず1点が、持ち運びに向いていないこと。
重さはさほど気にならないのですが、如何せんかさ張るのです。
せっかくMacBookがスリムなのにキーボードがカバンを圧迫する…ナンセンスです。

もう1点が、接続の問題。
仕事用、私用のPCどちらもMacBookProの2017、2018モデルのため、端子がtypeCしかありません。
そのため、手持ちのHHKBを接続するには常にハブを持ち歩く必要があり、これも荷物がかさ張る要因でした。ナンセンスその2。


これら2点を見事に解消してくれたのがMagic Keyboardです。

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この圧倒的な薄さ!かつケーブルレスでかさ張らない!
加えてこのスタイリッシュさ…Macユーザが気づいたらApple製品だらけになるのもわかります。

といった経緯で最終的には両方手に入れたのですが、使ってみてそれぞれ良いところ、残念なところがあったので、細かく比べていきます。


重さを比較してみる

HHKB Professional2 → 530 g(ケーブル除く)
Magic Keyboard → 231 g

半分以下!こう比べてみると、圧倒的にMagic Keyboardの方が軽いんですね。
まぁ作りが全く異なるので当然といえば当然なのですが、持ち運びを考えるのであればMagic Keyboardに軍配が上がるかもしれません。

ただ、HHKBも決して重いわけではありません。
現に、Magic Keyboardを買うまでの2ヶ月はほぼ毎日HHKBを持ち歩いていましたが、重さを負担に感じることはあまりありませんでした。
かさ張るのだけがどうしようもない。

重さ対決は、HHKB△、Magic Keyboardが○!


厚みを比較してみる

HHKB Professional2 → 4 cm
Magic Keyboard → 0.41〜1.09 cm

Magic Keyboard!薄い!!
ちょこっと斜めになっていて、手前にいくにつれ薄くなるのですが、この薄さが、良い!
ちょっとデスクに座った時にすっとキーボード上に腕がスライドする絶妙な薄さなのです。

重さ同様、持ち運びを考えた時、厚みも薄いに越したことはないと思うので、厚み対決は、HHKB×、Magic Keyboardが○!


打鍵感を比較してみる

これは完全に好みの問題だと思うのですが、あえて言います。

HHKBはいいぞ!!!!!´▿ ` )b

うまく説明できる自信がないので詳細は公式ページを見て頂きたいですが、HHKB Professionalシリーズでは静電容量無接点方式を採用しており、従来のキーボードとは全く異なる押し心地です。

キーを押すたびにストン、ストンと落ちる感じでしょうか…押すというより落ちるが個人的にはしっくりきます。
(セブンイレブンのATMで静電容量無接点方式が採用されているので、是非機会があったら触ってみてほしいです。いい感じの打鍵感です。HHKBは更にいい感じです)

軽い力で入力ができるため、今押せてなかった気がする、と思っても大抵押した判定になっており、タイプミスが減りました。

また、この独特な押し心地が楽しく、とにかく何かを打ちたくなること請け合いです。永遠にコトコト打っていたい…。
こういった記事を書いたり、プログラミングをする時のお供はHHKBがとても良いのではと思います。(しかし今日のお供はMagic Keyboard)


一方のMagic Keyboardですが、ストロークの浅さがメリットにもデメリットにもなります。

メリットとしては、指を上げずに文字が打てることです。
キーボードからほぼ指を離すことなくスライドさせながら打つ、という独特なフォームができるので、勉強会などで話を聴きながら同時にメモも取りたい、みたいな時に、脳とは切り離してすすすすっと打てるのが大変良いです。(伝わりますか…?笑)

デメリットとしては、肩こりに直結することです。
硬い板を打っているような感覚なので、長時間打っていると指の疲れから肩こりに繋がってしまいます。これが個人的には結構致命的。

というわけで、個人的な理由が大半を占めますが、打鍵感対決では、HHKB○、Magic Keyboard△!


打鍵音を比較してみる

先に言うと、これはどちらも×を私は付けます。

まずHHKBですが、めちゃめちゃいい音です!
コトコトした独特な音で、これを聞いてるだけで仕事に集中できます。

ただし、これは音を発しているのが自分であった場合です。
周りからすると多分気になるだろうなと。
何度かコワーキングスペースにHHKBを持って行ったのですが、圧倒的に私の打鍵音が響いており…自分で気になって集中できませんでした。

家で使う時も隣の部屋にまで打鍵音が聴こえているようで、幸いギークな我が家からは苦情はありませんが、同居人が一般人だったり壁が薄かったりするなら、少々考えた方が良いレベルの打鍵音だと思います。

一方Magic Keyboardですが、こちらはこちらでペチペチ、パタパタ音が結構します。
HHKBの打鍵音が中低音だとすると、こちらは高音。
音量的にはおそらくHHKBの方が大きいのですが、音程が高い分、耳に入りやすく気になります。

爪が当たっただけでそこそこ音がなるので、ネイルをしている時の長い爪だとそこそこうるさいな、と自分で思います。

というわけで、打鍵音は両者ともに×です。物理キーボードである限り、これで○が付く方が難しいのでしょう。


デザインを比較してみる

これも悩ましい…。本当に悩ましい…。

まずHHKBですが、まさにプロフェッショナル感あふるる見た目
Web制作会社を舞台にした某ドラマ(毎週楽しかった!!)にも美術協力されていて、なんだあの何も書いてないキーボード!と話題になっていましたね。
ふふふすごかろ、となぜか私が鼻高々でした。

墨色のプロフェッショナル感が素晴らしい一方で、白色は…なんというか、Windows98感漂うというか…。(すみません、完全に個人の意見です!)
お好きな人も絶対いると思うのでお口チャックします。

Magic Keyboardはもう言わずもがな。
スタイリッシュで無駄なく美しいです。

Apple製品って本当に引き算が上手ですよね。
シンプルなのに綿密に計算された美しさといいますか。
スペースグレーのテンキー無しが出てくれたら、もう言うことなしです。

デザイン対決は甲乙つけがたし。両者○ですね!


頑丈さを比較してみる

HHKBは4ヶ月、Magic Keyboardは2ヶ月しか使っていないので、口コミプラス表面上の話になります。

HHKBを買う決定打になったのが、丈夫さです。
構造上壊れづらく、オススメしてくれた上司も10年近く使われているとのことでしたが、見た目には全くわからず!
キーボードは消耗品のイメージであった私にはこれが結構な衝撃でした。

多少お値段が張っても、長く使い続けられるなら長期的に見たときのコストは決して悪くないでしょう。
4ヶ月使いましたが、金属製のハブをPCから引っこ抜いた時につけてしまったもの以外に傷はありません。(悲しい事故でした…)


一方のMagic Keyboardですが、一見傷という傷はありません。
が、先ほど光を当ててよーく見てみたら、底面にそこそこ引っかき傷が見受けられました。
持ち運んでるのもあるので仕方ないのですが、2ヶ月でこれだと先が少々心配です。

また、完全に充電式なので、バッテリーがお亡くなりになったらそこで買い替えです。
現状バッテリーに問題はありませんが、どの程度持つかは未知数です。

頑丈さ対決では、HHKB○、Magic Keyboard△といったところでしょうか。


メンテナンス性を比較してみる

HHKBは購入時にキーキャップを引き抜く用の工具が付属しているため、簡単に取り外しができ、しっかりとお手入れできます。
(無刻印の場合、調子に乗って全部外すと痛いめにあいそうですね。笑)

一方、Magic Keyboardってキーキャップ外せるのでしょうか…?
一応外せるには外せるようですが、力任せにやった結果、却ってメンテしたことで操作感が落ちた、なんて記事もちらほら。。
公式のお手入れHowToページにも、キーキャップを外すことには触れていなかったので、非推奨なのでしょうか。修理扱いでお手入れなんですかね?

というわけでメンテナンス対決は、HHKBは○、Magic Keyboard×です!


ギークさを比較してみる

形から入る勢(私)には大事な要素です。

どの分野におけるギークさを求めるかだと思いますが、プログラマーだったらHHKB、デザイナーだったらMagic Keyboardかなと勝手に感じています。

ブロガーとか文字書き勢はどうなのでしょうか?
長時間書くことを考えるとHHKB、でもノマド感を考えるとMagic Keyboard…ここはぜひご意見を募りたいところです。

どっちも異なるフィールドにおいてギークなので両者○!


お値段を比較してみる

HHKB Professional2 → 24,800 円(税込)
Magic Keyboard → 10,584 円(税込)

キーボードで検索すると3,000円くらいまでのものが多くヒットすることから、どちらも平均価格からは頭一つ抜けていると思います。
特にHHKBは最高価格帯なのでは。私も初めて調べた時、こんなに高いキーボードがあるのかと驚きました。

コスパで考えるとまた話は変わってきますが、単純に値段だけを考えるならば、HHKBは×、Magic Keyboardは△といったところでしょうか。


接続性を比較してみる

そもそも有線と無線なので、本来はHHKBのBTモデルとMagic Keyboardを比較するべきなのですが、手元にあるのが有線のHHKBなので何卒ご容赦頂ければと思います。

まずHHKB。
有線なので当然ですが遅延なしさくさくタイピング最高です!

ただし有線かつUSB端子のため、手持ちのMacBookと接続するにはハブが必須となります。
毎度毎度ハブ付けて、キーボードに線刺して、ハブとくっつけて、が割とめんどくさい。。あと机上が散らかります。

物理的に繋げてしまえばあとは特にすることなくすぐに使えるのはグッドです。


一方Magic Keyboardですが、初回のペアリングがサクッと出来たことが感動ものでした。
Mac同士だとこの辺ほんと楽ちんです。

ただし残念な点も。
マルチペアリングに対応していないため、複数端末で使い回す場合、都度都度ペアリングを最初からやり直す必要があります。

ペアリング自体は先に触れた通りサクッと出来るのですが、前に使っていた端末とのペアリングがきちんと解除されていないと、一度キーボード本体の電源を入れ直して設定する必要があることがあり、少々まごつきます。

遅延はほぼほぼ感じませんし、チャタリングを起こすことも極めて稀です。
が、チャットアプリを使っている時などに入力中に思わぬタイミングで送信されてしまうことがたまにあります。

また、現在ベータ版で配布されているmacOS Catalinaでは、恐ろしく遅延することがあります。
どのくらいかというと、腹話術でよくみる「あれ、声が、遅れて、聞こえて、くるよ?」のあれぐらいです。
そこそこイラっとするスピードです。

無線は全てそうなのかMagic Keyboardだけなのか、はたまた私の環境だけなのかなど細かくは検証していませんが、正式リリースの際には直っていることを祈ります。

接続性に関しては、両者△でしょうか。どちらも改善の余地ありです。


まとめ

どちらも好き勝手みてきましたが、そろそろまとめます。

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いい感じにばらけましたね。

ここまでくるともう、どちらがより良い、とかではなく、どちらがより自分の使うシーンに合っているかだと思います。
持ち運び前提ならMagic Keyboard、長時間のタイピングならHHKB、など。

ちなみに私は、オフィスではHHKB、自宅とコワーキングスペースではMagic Keyboard、といった感じで使い分けています。


PC作業において、パフォーマンスに直結するものの1つがキーボードだと思います。
今まで内蔵キーボードだけ使ってきた方、そろそろ外付けキーボードはいかがでしょうか?


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