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アイデアが湯水のように溢れる事なんて滅多にないけど、考えるコツはあるみたい

今回は Phone Appli Advent Calendar 2020 の 10 日目の記事として書いております
今年はたくさんのメンバーが参加していて内容も様々で面白いので、ぜひぜひ他の記事も読んでほしいです

さて、今回はやたら長いタイトルですが、アイデアのお話です

いま私が所属している部署ではアイデア出しを行う機会が多く、そこでアイデアを出すことがあまり苦ではない(というより楽しい)、という私の強みに気づくができました

いい機会なので、私なりのアイデアの出し方、アイデアを思いつくための普段の過ごし方、なんかを書いていけたらと思っております


そもそも、アイデアとは?

アイデアを言い換えると、どんな言葉が思いつくでしょうか?

発想、着想、思いつき、ひらめき、工夫、考え...いろいろ出てきますね(ぐーぐるせんせいに聞きました)

個人的には、「アイデア アイデアはどこからやってくるのか」という書籍で定義されているものが、とてもしっくりきて気に入っています

アイデアは天から啓示を受けるものではありません。単なる(とあえていいますよ)、単なる組み合わせにしか過ぎません。突拍子もないアイデアとは、組み合わせ方が意外、あるいは組み合わせた素材に新鮮さがあっただけなのです。

引用:加藤 昌治 2017 アイデア アイデアはどこからやってくるのか p.45

アイデアとは既存のものの組み合わせであり、0 から生み出されるものではないのです

これに気づいてから、かなりアイデアを考えるのが楽になりました


アイデアを考えるのに必要なもの

もちろん色々あるのですが、

様々なフィールドの知識や経験
好きなものへの突出した知識や経験
世の中の普通を知ること

だと私は考えています


まずひとつめの様々なフィールドの知識や経験ですが、全く興味のない分野の情報をキャッチするのって、すごく大変ですよね

でも少しでもかじっておけば、意識して集めようとしなくても何気なく目に留まることがあります。目に留まればもうこっちのもんです。そういえば、それといえば、と数珠繋ぎで知識が繋がっていき、気づけば立派なアイデアになっています

土台があると情報への感度が圧倒的に上がるよね、といった感じです


ふたつめの好きなものへの突出した知識や経験ですが、これがアイデアに個性・独自性を持たせるのだと思っています

ひとつめの浅く広い知識でも組み合わせ次第で新しいものが生まれます(アイデアの定義ですね)が、他の人には負けない、そんな分野があると、自分しか思いつかないようなユニークなアイデアが生まれやすいと思います

そんな分野ないよ...と思われるかもしれませんが、何も世界一である必要はありません

社内一、部署一、この場にいる人には負けない、それで OK です。その自信や誇りが、よりレベルを上げていくモチベーションになるからです

そして分野についても難しく考えることはないです。みなさんすでに何かしらお持ちのはず

例えば私でいうと、前職の本屋で身につけた書籍・雑貨・接客技術への知識や経験は、部署でくらいならあんまり負けないんじゃないかなぁと思っています(雑貨は万年筆あたりだとちょっと怪しいのですが...結構好きで詳しい人多いジャンル...)

一見、今の会社や業務に繋がらない知識ですが、逆に離れているほどその業界の人には思いつかないアイデアを考えることができるので、無駄になることは全くないです


みっつめの世の中の普通を知ること、ですが、正しくいえば、普通を知った上でそれを疑う目を持つこと、です

皆が普通だと思っていること、やっていることを、流さずにまずは見つめてみる

その上でこれって本当にこの手段しかないの?もっと楽にできるんじゃない?と疑惑の目を向けたいのです。それがアイデアの大事な種になるからです

最近見たニュースでとある靴屋さんの試みが取り上げられていたのですが、サイズ測定から、商品提案、フィッティング、販売まで全て無人で行う驚きの店舗を期間限定でオープンするというものでした

これも、「靴屋の接客はフィッティングがあるからどうしても対人でないとできない」という世の中の普通、当たり前に対し、誰かが本当にそうなのか?と投げかけたから形になったのだと思います

当たり前こそアイデアの宝庫です。言うが易しなんですが...笑


思いついたら書く。アイデアは質より量

ひらめきって揮発性ですよね。気づいたら忘れてしまう

なのでアイデアが出てきたら、なるだけ早く書き留めるようにしています

そして、この書き留める段階では実現性とかそんなことは一切考えません。といいますか、アイデア出しの段階ではそんな概念はほっぽりだします

一見実現性皆無だったり、関連度が低かったりしても、アイデアとアイデアの組み合わせでさらに化けたり、あるいは自分では繋げられないアイデアも誰かの知識・経験の土台の元だと思いもしない芽吹き方をすることがあるからです

質を考えるのは、アイデアを元に企画を立ち上げる段階でいいと思います。とにかく数を出すのが大事(という意識で楽しんでいます)

量を出すには先のみっつが必要になってくるのですが、私の例で具体的にいうと、外出した時に、「はっこれ好きだ!」とか「なんか気になる」はなぜ好きだと思ったのか、何が気になるポイントだったのか、を深ぼって深ぼって深ぼることを意識づけています

これが数出しに特に効いているかなと。もう癖になってしまったので、誰かと外出している場合、突然話半分になる弊害があります。ヨクナイ

私に刺さる=多くの人に刺さる何かがあるのかも(普通や当たり前の発見)、あるいは私にしか刺さらない何かがあるのかも(特定のフィールドやニーズの発見)、この気づきが積み重なり、いきなり仕事で考えていたものと繋がる瞬間があります

いつもレーダーをオンにしておく必要はありませんが、ちょっとずつ意識づけしていくと、気づけば勝手にオンになるようになります。人間てすごい


終わりに

そこそこ長くなってしまいましたが、お読みいただいた方、本当にありがとうございます!
(note 書き始めて1年半ちょい経ちますが、この記事書くのが一番楽しかった...)

アイデアを考えることにもともとは苦手意識を持っていた私ですが、組み合わせの定義に気づいたり、少しずつ知識を広げたりで、気づいたら得意分野になっていました

かつての私のようにアイデアを考えるのが苦手、という方にちょっとでもこの記事が参考になれば、とてもとても嬉しいです


以下参考・おすすめ文献です

アイデア アイデアはどこからやってくるのか

やっていることを言語化するのに大変助けていただいた書籍です
今アイデア出しに課題を感じている方への大きなヒントになると思いますので、是非に是非に読んでほしいです

考具 考えるための道具、持っていますか?

同じ著者の書籍で、↑を踏まえた上でより具体的に考えるための手段やツールを知るのにとても参考になります

FACT FULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しくみる習慣

普通や思い込みに対してそれって本当に?を投げかけるのを助けてもらっています。まだ読み途中...

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