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運指しやすい指の状態とは?

 コード進行やフレーズによって弦が離れている(1弦と6弦等)ことやフレット間の距離が離れていることは多々あります。

 指が長い人は容易に押弦できるのでしょうが、指が短い人は弦に届いても押さえる力が弱い等の不便さが生じます。

 そこで今回の記事では運指しやすくなるための指の状態やストレッチ方法等をお伝えいたします。

指の構造

以前の記事で指の構造を説明しました。

 人差し指から小指までの指の付け根の関節(以下:MP関節)は横方向への開閉(以下:内転・外転)が行えますが、この関節は靭帯で補強されています。

 関節を補強するために「側副靭帯」と呼ばれる関節を横から支える靭帯があり、

「側副靭帯は伸展時には弛緩するが、屈曲時には緊張するとされる。これは伸展時には内外転が可能であるが、屈曲時には内外転が不能であることによっても知ることができる」(片岡利行:手指関節のバイオメカニクス Jpn J Rehabil Med 2016 ; 53 : pp765-769)

とされています。

 要するに

「指の付け根の関節が前に曲がっていると、靭帯の影響で指は横に開きにくくなる」

ということです。

 このような構造から、内転・外転の動きをするにあたりMP関節の屈曲角度を できる限り少なくすることが重要であると考えられます。

●ギターで言うヘッドからボディの間を動く横方向への指の関節運動は、    指の付け根の関節が曲がる角度に注意を向けてみましょう。

また弦の1弦から6弦の方向といった縦の方向への動きに関しては前回の投稿で伝えした指のストレッチ・体操を参考にしてみてください。

 次回の投稿で横方向への指の動きを行いやすくするエクササイズや注意点についてお伝えします。

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