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かつては自転車の乗り方を習得するために、通常の自転車に補助輪を追加(要素を足し算)して習得することが一般的だった。しかし、最近ではペダルも補助輪も無いランニングバイク(要素を引き算)のほうがベターとされている、と最後尾に載せた記事で知った。家の近所の公園で練習する中、補助輪からなかなか脱却できなかった身として、肌感覚で納得できる。

ToDoリストのアンチテーゼとしてのNotToDoリスト=やらないことを決める、も同様に引き算の発想に近い。ToDoを「足す」のではなく、NotToDoとして「引く」ことで生産性を向上させる。あれもこれも、と足すばかりでは際限無い。スティーブ・ジョブズやオバマ前大統領が、有限な脳の認知能力を重要な意思決定に集中投下できるように、と毎日同じ服装にしていた有名なエピソードは、NotToDoとして「毎日の服装を考えること」を排除した典型例だ。

しかし記事によれば、前者のような「足し算型問題解決」のほうが
後者のような「引き算問題解決」よりも一般的に評価されやすいことから、引き算型よりも足し算型を選びがち、とのバイアスが働く、という。
少なくとも足し算のほうが「努力しました感」は出しやすそうだ。

実際は冒頭の自転車エピソードのように「引き算型問題解決」のほうが有効な場合もままある。このバイアスを理解しておくだけで問題解決の幅が広げられる。

また、「今は『足し算』で考えているが、問題解決できていない。逆に『引き算』で考えたら良い筋が見えてくるかもしれない」と思考の軸・方向性をメタ認知して深めていくことも有益だ。
「具体⇔抽象」や「部分⇔全体」を行き来すると良い、という問題解決の原則の一つになる。

軸を一つ意識するだけでも斯様に有益であることに加え、
2軸で平面上に分類して、3軸で立体的に、更に時間軸を加えて4次元のシナリオ/ストーリーとして網羅的に考えられれば、相当に複雑な問題解決にも光明が見えてくる。

#コンサル #仕事術
https://gigazine.net/news/20210409-brain-problem-solving-strategy/

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