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 時折、あれは何だったのだろう、と思うような作品があります。それはこの手で形として持っていたはずなのに、口の中に入れた途端に溶けてしまう不思議なお菓子みたいです。
 それを僕は2000年代という近過去に対して感じることがあります。あの時代は何だったのだろう。今でもあるようでいて、もう無くなってしまったかのような感覚です。インターネットは今ほど普及しておらず、良くいえば何か純真な夢を見ることができたし、悪くいえば今よりも世界が閉じていました。それは深さを取るか、広さを取るかなのでしょうか。あるいは狭さを取るか、浅さを取るかなのでしょうか...。
 そして、そういう近過去のことを考えると僕は良いとか悪いとかとは違って、とても形容し難い不明な感情が湧き上がってしまうのです。ある部分はとてもピュアな祈りのような何かであって、ある部分はとても不気味な忘れ去られた町みたいな何かです。これが俗にいう、ノスタルジーというものであるのかさえわからないのです。
 頭の中がこのようになってしまった時に人は、それらを作品として外に出さなければいけません。なぜなら、このままだと頭が爆発してしまうからです。そうして現出した作品は、もし人であれば誰からも愛されることを目指した優等生ではないかもしれません。けれどもこの愛おしい感情は、もしかしたら並行世界にいる会ったことの無い自分のような人なのかもしれません。

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