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カルチャー

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現在という時代の国民的と、消えたサブカルチャーについて

 新海誠が語られるときの一般的な紹介のされ方というのは、アニメーションを個人の制作で行ったこと、という部分が取り上げられる。それは確かに合っていて、それ以後のアニメには個人制作の流れが出来始める。
 しかし新海誠の後の世界にあって、現在ではごく自然なことになっているがために、あまり言及されることが無くなった部分を書きたい。
 それは映画の始まりが、主人公の独白から始まるというところである。これはビ

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カルチャーとはなんであったか

 世の中がコロナ以後に突入してから数年が経ったが、世界は合理化の波の中にある。あくまでも表面上としての合理化だ。
 この世の中で、いま、運命を信じることは難しい。男女の間でさえ合理によって結ばれている。カルチャーとは、つまり運命だったのだ。あなたは今の時代に、運命を信じられるか。あなたのそれは、はたして合理によるものではないだろうか?
 昔の映画を観ると、映画というものはなんと運命の多いことか。い

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カルチャーとはなんだろうか

 僕が、変に真面目に考えすぎているだけなのかもしれないけど、コロナ以後のカルチャーっていうのは難しいんじゃないだろうか。
 カルチャーっていうのは文化のことで、文化というのは相乗効果の部分のことだと思っているのだけど、コロナ以後は相乗していく感じが無い。砂漠にコップの水を撒くようにすべてが儚く、あまりにもすべては消えていくのが早い。
 世の中はもうカルチャーには興味が無いんじゃないか、という。

印象を語る

 さまざまなものを語りたいと思った。でなければ、こんなにも文化というものは衰退していくものなのかと途方にもくれていた。厳密にいえば、僕が生きるうえでこの世界で重視している部分を語り継ぐことが大切なのだと思った。
 それは批評でも、意見でも、紹介でも、情報でも無いもので、それが何かと考えたときに、印象ということではないだろうか。印象は、どこまで行っても個人の感性に結びついたものだからだ。いま必要なの

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