【写真のない旅#01】伊豆急行で下田へ
時刻は午前10時08分、新横浜駅。
GWの活況の中、ホームは人で溢れかえっている。今日は日帰りで伊豆下田へ行こうと思った。友人が前日から下田に宿泊してると聞いたので、途中から参加することにした。
東海道新幹線「ひかり」がホームに入場した。もちろん新幹線から出てくる人はいない。一方的に新幹線に乗り込む人だかりばかりだ。
流れに任せて、乗り込む。もちろん自由席は満席だ。でも十分に我慢できる。新横浜から熱海駅は18分の乗車時間だ。
10時31分、熱海駅。
多くの人が降りていく。意外とGWは遠出せず、近場で楽しもうとする人が多いようだ。熱海駅からJR伊東線に乗り換える。踊り子号も考えたが、値段の割りに到着時間に差が20分ほどしかなかったため、各停の伊豆急行に乗ることに決めた。
11時25分、伊豆高原駅
続々と人が降車していく。伊豆高原周辺には大きな公園があるそうだ。列車は後ろ車両が切り離しになり、伊豆急下田へ向けて出発した。
長いトンネルを抜け、海岸線を通り、最後は山中に入り南下する。
単調な景色ではなく、山・海の豊かな自然が目の前に現れる。列車は観光列車のように対面式シート。乗っているだけで観光できるのは伊豆急行の魅力だった。
12時25分、伊豆急下田駅
伊豆急行終点。改めて思うと熱海から伊豆急下田は2時間弱。長い旅だった。駅前はコンパクトに異国情緒の香りを漂わせている。開国当時のイメージを再現した街は、「ペリー来航の街、下田」を象徴していた。レンガの遊歩道、白い建屋の商店は空の青さに映える、美しい駅前であった。
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