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#奈良とは ①

写真にも,哲学が必要だと思う。

いわゆる「鉄ちゃん」である私は,「編成写真」と呼ばれる写真ばかりを撮っていた。

しかし,先輩方の写真を拝見するにつれ,編成写真に飽きてしまったのである。

自分の写真には,哲学がない。メッセージがない。

奈良とは何か。奈良に鉄道が走る意味は何か。

考えながら撮るようになった。

奈良の水運

国土交通省(2016)や田原本町の資料によれば,古代には桜井市の海石榴市(桜井駅の北東),江戸時代には初瀬川筋は天理の嘉幡(結崎駅の東側)、寺川は今里(石見駅の東)、飛鳥川は松本(箸尾駅の南)までさかのぼることができたという。

ところが,wikipediaの説明によれば「大阪鉄道 (初代)によって今の関西本線が1892年に開業し、その後に今の桜井線や和歌山線も開業すると、水運は衰退して鉄道に取り残された町は賑わいを失った。」とある。

wikipediaの説明が史実として正しいのかは常に眉唾ものであるが,田原本線と飛鳥川が交差する部分へと赴いた。

―――大和鉄道は,水運の代替となるべく作られた鉄道であった。

   現代では川が浅くなり,水運の影はない。

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参考文献

国土交通省(2016)「大和川と地域のあゆみ」https://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/about/press/2016/pdf/2syou.pdf

田原本町に伝わる昔話http://www.town.tawaramoto.nara.jp/kanko/story/folklore/3473.html


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