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2019プラハ旅行記~その7・帰国編~

名残惜しいが、ついに帰国日である。最後の朝食バイキングをゆっくり噛み締めて例によっておなかいっぱいになった。
チェックインした時はその前のトラブル対応で疲れ果てていたので、部屋の写真をまったく撮っていなかったことに今更気付いた。もっとピシッとした状態の写真を残したかったけれどまあしょうがない……。荷造りをしながら、6泊お世話になった部屋の写真を撮っておいた。
昨日事務所にいろいろと持って行ったので、これで帰りの荷物はだいぶ余裕だろう! と思っていたのにその後買い込んだお土産がそこそこかさばったので結果スーツケースはギリギリになった。通常営業。

空港までの送迎車が来るまでもう少し時間があったので、最後にもう一度カレル橋を散歩。両親は滞在中通算5回くらいカレル橋を訪れているんだけど、何度見ても飽きないようでそりゃよかったよ。とか言いながら自分も飽きずに同じような写真を量産せずにはいられないのだから、やっぱり人がゴミのようになるのも仕方ない、魅力あるスポットなのである。

チェックアウトの手続きが終わったタイミングでちょうど送迎も到着。車はスイスイ進み、あっという間に空港に着いてしまった。到着時はこれまたそれどころではなくて全然写真を撮れなかった空港の風景を撮っておいたが、あまりにもテキトーすぎて伝わらない写真と化している。
まずは帰路に備えてスーツケースをラッピングしてもらう。ここのラップはなぜか蛍光グリーンで、すんごくよく目立つ。そしてスーツケースのハンドル部分は切り取って出してくれるけど、それ以外にある持ち手部分には特に何もしてくれないので成田との仕事の差を感じるのであった。まあ世界に出たらこんなもんさ。
成田でもそうだったけど、この手のサービスはたいていキャッシュオンリーかつ現地通貨の方がお得なのであらかじめ現金を残しておくのが吉。空港のウェブサイトにちゃんと料金載ってるので、事前に準備できてありがたい。

チェックイン開始までまだ時間があったので、免税手続きへ。カウンターは中国人とそれ以外で分けられていて、中国人のほうはどえらい行列だったけどこっち側は空いていた。カウンターに並ぶ列の入り口のところにお姉さんがいて、必要書類が揃っているかどうかチェックしてくれる。親切。必要事項を記入した用紙とパスポート、航空券の控え(旅程表)を持って行って用紙にスタンプをもらう。クレジットカードを通じて返金してもらうので、カウンターの横に設置されたポストに必要書類を投函するだけでオッケー。超あっさり。
帰国後気になったので改めて免税手続きについて調べたら「航空券そのものが必要だからチェックインしてからじゃないと手続きできない」とか「未使用状態の購入品を見せなければならない」とか出てきたんだけど、全くそんなことなかったので首をかしげている……。カウンター前のお姉さんもカウンターのおじさんも何も言わなかったしなあ。謎!!

例によってオンラインチェックインはできなかったので(一応試した)、自動チェックイン機でチェックインしてカウンターで手荷物を預ける。もうこのあたりはさすがにスムーズだし、今回はどちらの飛行機でも3人並びの席になった。
さてこの後はパスポートコントロールがあるわけだけど、うっすら嫌な予感がしていたのが的中してしまった。行きと同じく、ブースに長蛇の列。フライト時間という明確なデッドラインがあるだけに、こっちの方がより深刻である。やきもきしたものの今回は管理官の数も多く、行きほどの惨事にはならなかった。とはいえわりと時間に余裕がなくなってきたので慌てて出発ゲートを目指すことに。
手荷物検査はゲート前で行われる。結構厳しく検査をしているせいで、ここもそこそこの列ができていた。金属探知機でひっかかった人は簡単なボディーチェックだけじゃなくて靴脱いだりとかもしていたし、わたしの機内持ち込み手荷物もちょっと大きかったせいか係の人が薬品検査らしきことをしていた。検査が厳しいのは仕方ないことだしちゃんとやってくれたほうが乗客も安心だけど、終わったなら終わったとわかりやすく示してくれるとありがたい(小声)。
そんなわけで、ヴァーツラフ・ハヴェル国際空港は本当に慌ただしく通過する羽目になった印象。中のお店とかは全然見れなかったな。プラハを離れる実感すら湧く間もなく、気が付いたらもうあっという間に離陸していた。

シェレメーチエヴォまではひと眠りしたら到着、というレベルである。今回はターミナルからやや離れたところに着陸したので、バスに乗って移動。詰め込まれ感が雑! 着いたところが完全に乗務員エリアだったのも雑! あまりにも雑すぎて、うっかり乗り継ぎゲートじゃないところに並んでしまってちょっと焦った。よかったTransferじゃないなって気付けて。
今回は場末感あるゲートじゃなくて、もうちょっと開放感のあるところだったのでひたすら座ってのんびり。ロシアルーブルのレートをあんまり把握しないままにコーヒー買ったら、クレジットカードの請求でどえらい値段だったことを知る。空港価格にしてもチェーン店のアイスカフェラテMサイズで600円超はふっかけすぎでは!? 後で調べたらロシアの空港価格はマジで凶悪とのこと。最後の最後におそロシア。

飛行機に乗り込んで、両親に機内エンタメの使い方を説明しているとあっという間に離陸。我々の席のすぐ後ろがトイレだったのだけど、人が出入りするドアの音くらいはまあそれなりに聞こえるもののそんなにうるさくもなく快適だった。水の音とかはぜんぜん聞こえなかったな。後ろが壁なので人を気にせずリクライニング倒せるのが何よりありがたかった!
コンフォートの機内食はカトラリーがちゃんとしたステンレスだったけど、エコノミーは何もかもぺらっぺらのプラスチックなので配給感が強まる。でもぶっちゃけ食事の味自体はコンフォートもエコノミーもそこまで変わらなかったような気もする。言葉を選ばずに申し上げるなら、さほどおいしくはない。
自分用に後生大事に持っていた日本のおやつを食べながら「ボヘミアン・ラプソディ」見てたらあっという間に着陸態勢になってしまった。9時間のフライトって爆睡するにはやや短いんだなという気付き。

ということでただいま成田。顔認証にまたも失敗したり、預け荷物が出てくるまでやや待ったりしたもののそれ以外は極めてスムーズで、日本に帰ってきたことを強く実感。でも気持ちがまだ日本仕様になっていなかったのか、京成のカウンターに向かうなり通常だったら「すみませーん」くらいでいくところを「こんにちはー!」とたいそう元気よくあいさつしてしまったのは自分で自分が面白かった。完全に浮かれた海外ノリを引きずっている。

スカイライナーに乗り込むといよいよ旅も終わり。1週間みっちり一緒に過ごした両親と別れるのはちょっと、いやかなりさみしかったけど、荷物が重いから迎えに来いなどと無理を言ったらうちの人が本当に駅まで迎えに来てくれたので嬉しかった。
とりあえずお寿司を食べるというベッタベタな振る舞いをしてみたり、時差ボケこそなかったものの疲れからかほぼ丸一日爆睡したりして残りのGWは過ぎていったのであった。

自分がリードする形で誰かと旅行するのははじめてのことで、「自分ばかり楽しくて同行者が振り回される」パターンと「同行者ファーストの結果自分はそんなに楽しめない」パターンのどっちに転んでも嫌だな~などと思っていたのだが、結果自分も両親も1週間めちゃくちゃ楽しかった。初・ヨーロッパ上陸の両親が見るもの全部新鮮で楽しいのはもちろん、今回訪れただいたいの場所には一度行ったことがある自分も「6年前と同じ」楽しみやはたまた「6年前と違う」楽しみもあったのがとても嬉しかった。
やっぱりチェコという国が好きだな。まだまだ知りたいことがたくさんある。またいつか誰かとプラハを訪れて、こうやって自己満の記録をつけられたらいいなあと思う。

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