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従業員エンゲージメントが高い組織をつくる為に抑えておくべき【SNS世代のキャリア観】とは

こんにちは、No Companyの広報担当です。本日は2021年11月30日(火)に実施した「新規事業開発者」向けのウェビナーをレポートでご紹介します。

この記事は15分で読めます。


登壇者

真さん

株式会社No Company
代表取締役社長 秋山 真

No Companyの親会社であるスパイスボックスに新卒で入社。
2年間のデジタルマーケティングプロデューサーの経験を経て、2018年に採用コミュニケーション事業を立ち上げ。SNS起点の採用ソリューションを開発し、企業のオンライン採用やDXを支援。働き方や価値観の多様化に合わせて、企業の採用活動が進化できるよう独自のソーシャルリスニングツールである『THINK for HR』を活用して、Z世代やSNS世代に刺さる採用コミュニケーションの立案や実行などのサポートを行う。

大切なポイント

✔SNS世代にとっての「いい会社」の定義をSNSの声から把握すること。
✔エンプロイヤーブランディングを起点とした、社内外への情報発信が重要になっていること。

1.メディア構造の変化と従業員モチベーション

社会の常識や価値観/ルールは、マスメディア主導で報道がされていた時代から大きく変化。

図1

生活者の声がソーシャル上に膨大に増えたことで、“一部の声”から、“社会の声”になりつつあります。新型コロナウイルスの影響もあり、様々な情報やSNS上での個人・メディアの発信が議論を生み、白か黒か判断されるように。「SNS上での声」の影響力はリアルな場面にも及んでいます。

平成30年に出た「通信利用動向調査・世帯編(総務省)」によると、インターネット利用者の半分以上がSNSを利用し、10~40代の約7割が利用。

また、採用領域では、2020年から採用活動のオンライン化が加速し、エントリー以前のタッチポイントはSNSやWEBメディアなど更に分散しています。

図面

これらの変化を受け、多くの企業が採用メディアやSNS上で、より“リアルな情報”の発信を強化する傾向に。

▼採用メディアの利用例

学生などの求職者にとっては、SNSが企業を知るための日常的なタッチポイントになっています。SNSの情報が影響力を持つことにより、企業のポジティブ/ネガティブな印象は、社長や、広報、社員個人の発信によっても形成される時代になりました。

2.SNSデータ起点で見る働く価値観の多様化

「働き方」に対する価値観は、コロナウイルスの影響で更にSNS上で顕在化しやすい状況になっています。(例:テレワークの浸透によるオフィス不要論、混雑時の通勤の見直し)

最近では、業界や待遇だけでなく「自分のキャリア観」に合わせた環境も重要視する傾向に。一見全く違った業種の企業を併願している求職者であっても、それぞれの企業が抱える理念や、志向性には通ずる部分があり、「軸」を持って就職活動をしていることが伺えることもあります。

図3

そのため、企業側は、世の中の求職者が持つ「キャリア観」や「働く価値観」などのインサイトに対して、自社が持つアセット(資産、資源)をいかに接着できるか整理する必要があります。

世の中のインサイトを捉えることで、自社であれば従業員に何が提供できるのか? HR起点で発信できる情報、起こせる行動は何か? を考えてみましょう。

3.ソーシャル上に顕在化しやすいイシュー

弊社がSNSのデータを分析する中で、話題化しやすいトピックスをグルーピングしたものがこちらです。(※時期ごとに変化があります)

図4

ポジティブにも、ネガティブにも広がりやすい内容であるため、社内外で発信する際には注意が必要です。
最近では、弊社独自のSNS分析ツール「THINK for HR」を活用しながら、世の中のインサイトや他社の取り組みを知ることで、自社の活動をアップデートしていく取り組みが増えています。他社や世の中に存在するトレンドをバックデータに活用することで、説得力のある社内外コミュニケーションに繋がります。

4.コミュニケーション施策の実践例

HRの業界では特に「エンプロイヤーブランディング」という手法が注目されています。

図5

パナソニック社では、働く人のキャリアへの価値観・ストーリーを採用メディアでテーマを持って発信しています。ソーシャル上で共感されている/課題とされているイシューを捉えて、記事のテーマにし、社員へのインタビューコンテンツを制作。

企業が持つナレッジなどをオープンに掲載している企業や、リーダーだけでなく広報や新入社員紹介など、多角的な発信を行う企業は、求職者から好意的に受け取られる傾向にあります。

「エンンプロイヤーブランディング」については下記の記事で解説しておりますので、気になる方はあわせてご確認いただけますと幸いです。

お知らせ

次回ウェビナーは12月16日を予定しております。


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