戦士と魔法使い
2022年、11月5日。「プロローグ」の2日目が終わったばかり。この日はテレビでの中継、それに全国の映画館でのライブビューイングがある。昨日見た人を1とするなら100、1000の人が目の当たりにすることで、このショウはどんどん、伝説となっていくだろう。
なぜ初日ではなく、2日目を中継の日にしたか?その理由は、少しわかる。
舞台の世界でもよく「2日目を見に行け」と言う。どれだけリハーサルを重ねても、初日、舞台に立ってみないと、そして何より観客のみなさんに見てもらわないと分からないところがたくさんある。それをリストアップし、1日で舞台の上に立つ人が、舞台を支える人が、どれだけ「改善」する力があるかが試されるのが、「2日目」。2日目から3日目も、3日目から4日目も、この「上げ幅」以上には上げられない(もしそうなら2日目に言え、ということになる)から、2日目は本当に大事だ。
―――だから、この2日目を中継に選んだのではないか。稀代の演出家は。
そう思う。
セットリストも、きっと変えているはずだ。
誰もが「見たい」あれやあれは絶対に外さないけれど、
毎日同じことをするわけがない。身体に刻み込まれた動きを、時計をめぐるようにまずなぞりながら、しかし、今だからこそ伸びるところを伸ばし、広がるところを伸ばして、いくつもの「名曲」を見せていく。
きっとそうだろう。
見に行けなかった自分は、2日目を見に行った人のレポートを読むのを楽しみにしている。
さてこの先は、昨日の熱がさめやらず、妄想じみた余韻を色々書くだけなので、あえて課金して頂いてまでお読み頂かなくても・・・と思いつつ、
きのう書けなかったことを書こうと思う。
きのうの公演後、会見で羽生さんは2つ、気になることを言っていた。
この2つの言葉が、まさにこの「プロローグ」というショウを最も象徴している言葉だと思った。いつも通り勝手な解釈だけれど、この2つの言葉を、読み解いて見たいと思う。
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