忘却戦闘記【26・OL編】
最近すごい暑いですね。
できるだけ汗をかきたくない僕は日傘を買う余裕がないので
普通の傘を日傘に見立てて使っています。
そういえば前回マッチングアプリの記事を書いてから
けっこう経ってしまいましたね。
実はちょくちょくアプリはやっていたのですが、
中々アポイントまで繋がらなかったので記事を書けませんでした。
(アポイント=女性と会う約束をすること)
ただ今回、久しぶりに女性と会ってきたので
その記録をここにします。
今回の対戦相手は、年上のOLさん。
アプリでマッチして、その日からチャットで会話がスタート
見た目は、かきあげ系女子で少し気が強そう
ギャルほどのイケイケ感はないものの、どこか華やかさを
感じる女性でした。
チャットで話していると、相手が韓国料理好きということが分かった。
ノリが良さそうだったので(偏見)
「今度一緒に韓国料理食べます?」
というジャブを打ったら
「いこ」
というシンプルな返事がきた。
この「行こう」という言葉を「いこ」と短縮してる
感じがなんとも気だるい感じでたまんないなと。。
流れでLINEを交換。
LINEで少し話して
お互いが休みの日の夜、初めて電話をした。
初電話だったのにも関わらず、朝まで電話をするという快挙を
成し遂げた。
(だいたい6~7時間くらい)
話すぎて当日話すことなくなっちゃうと言われ
「お互い様だね」と笑った
相手の女性は電話するのが好きな人だったので
その後も何回か電話をして、
会うことになった。
待ち合わせでの動悸
迎えた当日
新大久保駅で待ち合わせ(19:00)
待ち合わせ場所についたが、人が多すぎて女の子が見当たらない。
平日にもかかわらず、人の多い新大久保。
相手から電話がきて、
「○○色の服着てるでしょ?」と言われ
「今からそっち向かうね」という一言。
相手の子は先に僕のことを発見したらしい
相手がどこから自分を見ているのか分からなかったので
すごい動悸がした
周りを見渡したけど、それっぽい子はいない
もう冷や汗が止まらなかった。
アプリでその子は顔出している写真が
1枚しかなかった
(しかもマスク付き)
だから相手の顔がいまいちわからない状態で
戦場に乗り込んだ男の末路である。
10秒くらい待つと一人の女性が正面に表れた。
「はじめまして」
ド派手ネイルの疑問
無事に合流を果たした二人は
駅から数分歩いて
事前に調べておいた韓国料理屋に入った。
(ここまでは計画通り….)
サワーとチキン、キンパを注文して、無事に乾杯。
乾杯したときに、手元のネイルに目がいった。
OLとかではありえないないようなド派手なネイル、
「何の仕事してんだろ」という疑問が頭に浮かぶ
「ネイル派手だね」と言ったら
「かわいいでしょ」と言いちょっとご機嫌になったお姉さん
年上だったけど、敬語を使うことに抵抗があったので
「ため口で話してもいいですか?」
という童貞まる出しの質問をして
「そんなことわざわざ聞かなくていいよ」と
ほほえむお姉さん。
タメ口でめちゃくちゃトークを繰り広げ
1時間ほどたった。
お互いいい感じのほろ酔いになったとき
お姉さんが突然
ワンナイトをした話をぶっこんできた
異性、しかも年上のお姉さんのワンナイトトークなんて
興味しかない。早く聞きたかった。
(僕の需要曲線が爆伸びした瞬間である)
どんな話だったかというと
アプリで会った年上のサラリーマンと会って
その人と居酒屋に行った後にワンナイト。
ワンナイトをしたとき、お姉さんは相手の男性を好きになったらしい
だけどその後は連絡が返ってこなくなり、関係が切れたというエピソードだった。
ワンナイトをした男とはLINEをブロックされたり
LINEの返信が次第に遅くなったりして関係が続かないらしい。
男は一回関係を持った女性には意外と冷たいんだなと勉強になった。
「Hしたら好きになるから、付き合うまでしたくない」
という独自の価値観を赤裸々に語っていた。
僕はその話を聞きながら、頭の中で
「子の人ガード固そうに見えるのにワンナイトとかあるんだと」
お姉さんを前に、少しばかり感心してしまった。
人は見かけによらないって言いますよね。
結局、韓国料理屋には2時間ほどいた。
進まないハイボール
韓国料理を出た僕たちは
お店の近くにあった居酒屋チェーンに行った。
お互い韓国料理屋を出た時点でお腹いっぱいだったので
ハイボールとキャベツ、そして焼き鳥を注文した。
韓国料理屋でワンナイトの話をしてくれたお姉さんへの
お礼として、僕もちょっとした自分のクズ話をしてあげた。
(返報性の法則)
あんまり深くは話さないが、
『女の子とコンビニに行って、お金がなかったので檸檬堂を割り勘したら
ドン引きされてしまった』エピソードを披露させていただきました。
お姉さんが酔っていたので、爆笑してくれると期待していたが
真顔で「けっこう大変だったんだね」と一言。
全然笑ってくれなくて、何なら少し引かれていることに気づいた。
明らかに距離が空いたことに気づいた。物理的な距離ではなく心理的な距離
そこから何か空気が乱れ、お酒のペースも落ちてきて
気づいたらシラフに近い状態になっていた。
(店内のBGMが沈黙を切り裂く)
焦りを感じた僕は手元にあるカシスオレンジを流しこむ
その後は仕事の話とか、過去の恋人の話に落ち着いてしまい
終電も近かったのでお店を出た。
お店を出ると、7月の中旬には見合わない
涼しい風が僕たちを迎えてくれた。
さっきワンナイトの話で盛り上がっていた二人とは思えないほどの
地獄の空気が流れた。
新大久保から新宿まで歩いたけど、無言が続いた。
並行して一緒に歩いてはいるけど、お互い一言もさないみたいなシチュエーション。
まるでケンカしているカップルのようだ
緊張からなのか
「JRで帰るの?」というどうでもいい質問をしたので
全くといっていいほど会話が弾まない。
「地下鉄なのかな?」という言葉でダメ押しの一撃
僕は地下鉄が帰る予定だった。
そんな沈黙を物ともせず、僕は新宿駅前の大きな交差点で手をつないだ。
最後の粘りである。
地下鉄の改札前で「また次回遊ぼう」と言って
繋いでいた手をそっと離した。
現場からは以上です。