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国民性?いえ、まずは人間性から。

この前、家族と海外ドラマを見た。
スポーツ選手に焦点を当てた作品だ。

自分の誇りを胸に抱き、競技に臨む若者達。
困難にぶつかりながらも、懸命に前を向いて生きていく。
そんな彼らの姿に私も胸を打たれた。

このドラマには考えさせられる回がある。
オリンピック選手の帰化にまつわる内容だ。
以下はカンタンなあらすじになる。

登場人物の1人が海外チームとの契約(帰化)を決意した。
理由は家庭の経済事情。
家族を支えるため、契約金をより良く支払ってくれる海外チームを選んだのだ。

ここから辛い展開が始まる。
帰化を決めた人物に対して、人々の態度が冷たくなっていく。
自国から離れて他国の選手になることから、「裏切り者」として扱うのである。

正直、この回は私も見ていて辛かった。
飲食店に入っても料理を出して貰えない。
店にプレゼントしたサインを剥がされる。
道路の壁に誹謗中傷の落書きをされる。
登場人物がただただ気の毒である。

私はこの回を見て思った。
「国民性より人間性だ」と。

自分の国がどれだけ世界から称賛されても、
自分自身の価値に結びつく訳ではない。
国の面子を盾にして、好き勝手してはいけないのだ。
肝心の国民が不躾では、
せっかく手に入れたオリンピックの名誉も台無しだろう。

まずは自分自身の行いを振り返るべきではないか。
国の代表として胸を張りたいなら尚更。

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