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【Studio No.9マガジン vol.1】 本場韓国で話題のWEBTOON新トレンド / 縦読みシーン遷移の極意 / 空間表現のワザ

初めまして!
WEBTOON制作スタジオ「Studio No.9」で編集アシスタントをしている刀根と申します。

Studio No.9では現在、WEBTOON作品(フルカラー縦読み漫画)を鋭意制作中です。現場で作家さんや業界の方々と触れ合っていると、国内でWEBTOON業界の熱気が高まっているのを日々実感します。

そこで今回のnoteでは、日本のWEBTOONシーンを加速度的に盛り上げていけるように、Studio No.9内で共有されているWEBTOONトレンドや業界の新たな動き、作家さん向けの制作tipsをご紹介します!

このnoteを通じて、WEBTOON業界関係者様や作家様をはじめ、「WEBTOONに興味がある」という方々のご参考になれば幸いです。

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■業界ニュース

・Netflixで話題「社内お見合い」原作も売上UP

【記事概要】
地獄」「今、私たちの学校は…」をはじめ、多くのWEBTOON作品がNetflixで映像化され、人気を博しています。上記の記事で紹介されているのも、WEBTOON原作のNetflixオリジナルドラマ「社内お見合い」です。
なんとこちらの「社内お見合い(邦題:お見合い相手はうちのボス)」は、ドラマ配信の影響で、原作WEBTOONの売上が各国のKAKAOプラットフォームでタイでは2週連続1位、 台湾・インドネシアでは3週連続1位を記録したようです!
また、日本ではドラマ放映の直前にピッコマで原作の売上が2倍になりました。Netflixの影響力の大きさはもちろん、映像を中心としたメディアミックス展開とWEBTOONとがしっかり相互に作用していることを実感させられました。
※元記事は韓国語になります

・次に来るWEBTOONジャンルは「17禁」!?

【記事概要】
韓国では現在「17禁ロマンス」という女性向けジャンルでWEBTOON企画のコンペが行われているそうで、新たなジャンルの広がりを見せています。
「17禁ロマンス」とは、恋愛モノの中でも大人向けでありながら、18禁に分類されるような直接的な描写は避けたロマンス作品を指すようです。
現在の日本国内では主に、「悪役令嬢モノ」「ロマンスファンタジー」「不倫モノ」などのジャンルが人気があります。しかし、こういった日本の女性向け作品の中には、過度にセクシーな描写・グロテスクな表現はあまり多く見られません。
韓国で「17禁ロマンス」作品がヒットしたあかつきには、日本国内でもより「ギリギリ」を攻めた作品が増えてくるかも…?
※元記事は韓国語になります

■作家さん向けの制作tips

・縦読みのシーン遷移の極意とは?

【記事概要】
WEBTOONの演出には横読み漫画と異なる特徴がいくつもあり、スクロールして読める工夫があちこちに散りばめられています。
元記事では、“WEBTOONならでは”の映像的な演出テクニックが複数紹介されており、「WEBTOONって何か横読みと違うけど、言語化するのが難しい!」と感じていたポイントが詳しく記載されていたため参考になります。
特に、「ストーリーのはじまりはズームイン/終わりはズームアウト」と演出を使い分ける手法(記事内:[Technique #1 - Zooming In and Out])は、ストーリーの起伏を読者に伝えるためにとても効果的な表現方法だと思いますし、現在配信されている作品でも頻繁に目にします。
ズームイン・ズームアウトや、色の段階的な遷移が効果的に使われているのは、テキスト量が比較的少なく、直線的な視線誘導を行うWEBTOONならではの表現なのかなと感じますね。

・縦読みフォーマットを生かした空間表現のワザ

【記事概要】
こちらの記事では、CLIP STUDIO PAINTを用いたWEBTOONの制作方法から、縦読みならではの演出の作法まで、WEBTOONを作っていく上で基礎となる必須なノウハウが紹介されています。
特に注目したいのは、「縦長のフォーマットを活用した空間の表現方法(記事内:[Storyboard? But it's vertical!])」です。モノとカメラの位置を調整することで、キャラクターがどんな広さのどんな場所にいるかが一目で伝わってきますね。(詳細はぜひ記事でご覧ください)
このような演出技法によって「映像的に作品に没入できること」は、人気WEBTOON作品の特徴の一つだと感じています。

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最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は、WEBTOONのことをもっと知りたい!という方に向けて、国内外で注目のニュースや記事をピックアップさせていただきました。

また、WEBTOONを制作する上で、まだまだ作家さん向けtipsは多くありませんので、少しでも制作のお役に立てることができると嬉しいです。

今後もnoteやTwitterを通じて、WEBTOON関連の情報発信を行っていきます。ぜひStudio No.9メンバーのTwitterのフォローもお願いします!

【編集者】
・遠藤(@PAGSSIORIO)
・福田(@fishblueman)
・井田(@ida_pei)

【アシスタント】
・刀根(@no9_tone)

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※制作の詳細の条件については弊社代表小林の以下noteをご覧ください


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