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【第1回ラボ通信】日南デジタル漫画ラボって、どんなとこ?

みなさんこんにちは!ナンバーナイン、日南デジタル漫画ラボ所長の平野悠太(@nq112)と申します。齢は25、好きな漫画は『左ききのエレン』(最近ドラマ化決まりましたね、アツい..!!)、好きな麻雀の牌は「五筒」です。

僕は学生の頃からナンバーナインでインターンをしていて、今年4月より新オフィスの立ち上げメンバーとして入社しました。現在の仕事は、電子書籍配信代行サービスの制作チームのリーダーとして、スケジュールを管理したり業務を改善したりしています。それ以外にも、サテライトオフィスの所長として地域の方々や周りの企業さんたちとの関係づくりなどを行なっております。

そしてこの度、「公式noteで日南デジタル漫画ラボのこと書いてよ」と編集長から依頼を受け、「ラボ通信」を定期的に執筆することになりました。記念すべき第1回は、「日南デジタル漫画ラボ(以下、ラボ)」ってどんなところなのか、何をしてるのか、といった自己紹介を行いたいと思います!

電子書籍制作に特化した専門部隊

ラボは、宮崎県日南市にある油津商店街の中にあります。ひむか神話街道という国道沿いに面していて、「すべての漫画を、すべての人に。」というメッセージが目印です。(写真右から3番目が平野)

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2019年5月の開設以来、日々超スピード&ハイクオリティな電子書籍制作を行っている当ラボ。電子書籍配信代行サービスをスタートしてから非常に多くの作家さんから原稿をお預かりしたものの、電子書籍制作の担い手(制作チーム)が少なく、すぐに配信できないという課題を解決するために設立されました。つまり僕らは電子書籍制作に特化した専門部隊です。

詳細については弊社代表の小林(@takuma828)が過去にnoteに書いてますのでよかったらご一読ください。

具体的にやっていることは、従来の作業フローを見直し、制作スピードアップや作品のクオリティ向上をはかること。作家さんから原稿をお預かりしてから、電子書籍制作を行い取次さんへデータを入稿するまでが我々の主なミッションです。秒単位、分単位の改善を日々繰り返しています。

超集中を呼び起こす制作環境と徹底した原稿管理

続いては、簡単にオフィスについてご紹介します。

デスクは個別ブースになっており、それぞれが作業に集中できるようになっています。標準装備はMac Book Pro&デュアルモニター。写植のために見本用の本棚を置いたり、ブックスタンドを置いたり、各々が仕事をしやすいようにカスタマイズしてます。

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作家さんからお預かりした原稿を管理する原稿室があります。日南市は湿度が高く、そのままにすると紙がヨレてしまうため、湿度調整を行ったり原稿を素手で触らないようにしたりと、徹底した管理をおこなっています。

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そして、お預かりした原稿をスキャンするためのスキャナーが2台あります。周辺に業務用の印刷機械を借りられるところがなかったため自社でスキャナーを購入・設置したのですが、これが奏功してデータ化速度や品質の向上に大きく役立っています。

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会議&待合スペースには、もちろん漫画がたくさんあります!2018年末に惜しまれながら閉店してしまった東京・渋谷のマンガサロン『トリガー』にあった本は、サロンの魂(ソウル)とともにラボに持ってきています。

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オフィスの中央に設置しているモニターは常時東京のオフィスと映像を繋げていて、お互いの様子が見れるようにしています。普段は音声をOFFにしていますが、ちょっと聞きたいことがあった際には声を掛けたり掛けられたり。離れた場所でも滞りなくミーティングができます。

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さらに、なぜか良さげなオーディオ(役員私物)があります。(オフィスの防音性能はバッチリ!)

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紙原稿をお預かりしてから、実際に配信するまで

一口に電子書籍化といっても、できあがるまでには多くの工程を経ています。弊社がお預かりする原稿のタイプは2種類で、紙原稿(単行本含む)かデジタルデータのどちらかです。今回は、細かい工程が多い紙原稿が電子書籍化されるまでのプロセスについて、少しご紹介しましょう。

①スキャン:
紙原稿で預かっているものは、弊社のスキャナーでまずデータ化します。

②補正作業:
AdobeソフトのPhotoshopで、スキャン時にどうしても写ってしまうゴミを消したり、傾きやコントラストの調整などを行います。常にユーザー目線に立ち、読み心地の良さを追求しています。

③写植:
AdobeソフトのInDesignを使用しています。電子書籍化の工程で時間的にも作業的にも一番大変なのがこの写植作業。セリフやナレーションなどの文体にマッチしたフォントを決め、読みやすい大きさ・位置の調整を行います。誤字・脱字のないように複数人体制で念入りにチェックをしています。

④電子書籍化、先生への確認依頼:
写植が完了したものを実際に電子書籍化(EPUBデータ化)します。必要に応じて表紙デザインや目次・奥付を用意しています。完成したデータは必ず先生に確認をお願いしており、デザインや内容にご納得いただいた上で配信へと進みます。

⑤入稿:
毎週水曜日に、書誌情報とともに完成したデータを取次さんにお渡しします。お預かりする全ての作品がラボを経由してストアに並ぶので、ナンバーナインから配信されている作品は全部知ってるといっても過言ではありません。

日南から世界へ漫画の魅力を発信していきたい

最後になりますが、ラボを語る上でこの日南市を外すことはできません。まず、日南市は環境がすばらしいです。食よし、酒よし、気候よしで住みやすいのが最大の魅力!また、釣りやサーフィン、キャンプなどのレジャーがすぐにできる場所もたくさんあります。

仕事のしやすさも抜群です。長時間の集中作業が必要な制作チームにとって、周りに気が散るものが少ないこの環境はまさにうってつけの場所と言えるでしょう。

そして何より人が魅力的です。本当にあたたかいです。また、地域活性化への想いが強い方々が多く、僕たちもたくさん刺激をもらっています。

ラボは発足してから半年と間もないこともあって、チームとしてまだまだ至らないことは多いです。僕は所長として、メンバー一人ひとりの個性と能力を最大限に引き立てられるよう努力し、作業の効率化と品質の向上を目指していきます。

日南市からナンバーナインのMission「漫画で人々の人生を豊かに」を実現させるには、日南デジタル漫画ラボ自体の知名度はまだまだです。「あぁIT企業の人ね」と言われるのが本当に悔しいので、今後は地元の人々との交流イベントに参加したり、自ら漫画を使った楽しいイベントを企画していきます。

書きたいことは山積みですが、今回は初回ということでこの辺にしておきたいと思います。

また今後、ナンバーナインの新刊情報や、日南デジタル漫画ラボの情報、一緒に働くメンバーの紹介などの記事を発信していく予定ですので、楽しみにしていてください。


執筆: 平野悠太(日南デジタル漫画ラボ所長)

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