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最強スポット「伊勢神宮」に頼らない充実伊勢旅行のご提案。



こんにちは。最近はおっさんがサウナに入るドラマにハマっております磯部です。

「サ道」 テレビ東京(2019)
主演・原田泰造。毎回おっさんがサウナに入って気持ち良くなるだけの安定感はさながらサウナ版孤独のグルメ。
Amazonプライムビデオでも見られます。


どうもです。
さあ今回は旅行記事です。

三重県を愛する民として、三重旅行のプランを紹介させていただこうと思います。


わたくし大学入学を機に三重で下宿をはじめて5年。
長期休みになると今でも関東に住む地元の子が旅行ついでに遊びに来てくれたりします。



関東から三重は新幹線+在来線の最短ルートで2時間半。車だと新東名→伊勢湾岸道と乗り継いで4-5時間。
想像してるよりは近くないですかどうすか。会いに行ける系の田舎なんです三重。


とはいえわざわざ友達が来てくれるわけですから、三重をこころゆくまで楽しんでいってほしいと思うわけです。

こちとら三重で大学生しとるんじゃと。北から南まで遊ぶ場所も美味い飯屋も任せてくれと。
全国的に見れば三重に詳しい人て結構珍しい部類なはずですから、もう気分はちょっとしたガイドです。

「どこ行きたいとかある?」

なんでもござれと放った質問に返ってくる答えは無慈悲なほどに決まっているんです。
三重てそれしか知らんけど、て前置きしてからの


「あー伊勢神宮は行きたいかな。」


みんなこれ。

まあそれも納得のチョイスではあるわけで。
伊勢神宮はなんといっても神社界のキングにして日本最大級のパワースポット。そしてお隣さんのおかげ横丁には雰囲気たっぷりの食べ歩き露店に老舗名物あんころ餅。

なかなか三重を訪れる機会のない他府県の子なら間違いなく一度は行ってみたいはずの、三重県が誇る最強観光スポットなのです。

ちなみに大学1年生の夏は来てくれる人みんなと伊勢神宮行ったので7回/1ヶ月の記録を叩き出した過去があります。

そんな超有力観光地はもちろん実力も折り紙付き。(2019年参拝者推計9800万人)


ただし!! 

今回はその

「三重旅行で伊勢神宮行かないやついない説」

に真っ向から立ち向かうプランをご提案させていただきます。

その名も、、、
       
    「伊勢神宮抜きの伊勢旅行!!」

いや別に伊勢神宮嫌いとかちゃうんです。
むしろ大好きです。ひと夏に7回行くくらい好きです。

だけども。伊勢神宮に強烈なスポットライトが当たるばかりに注目浴びないがちな実力派観光地が神の国にはまだまだ控えてるんです。

神宮だけじゃないんです伊勢!

お伊勢さん抜きでも1日に収まらないくらい充実した旅行プランをお届けしてやろうではありませんか。

内宮さんにお参りしておはらい町で食べ歩きしたら帰るつもりであろうあなたに送る、革新的で逆説的なローカルガイドです。




はじめに


三重県は伊勢市。

交通アクセスとしてはやはり車が圧倒的に便利です。地方は車社会というのが日本のセオリーですが、それは三重も例外ではありません。
伊勢神宮に限っては行楽シーズンになると大渋滞したりもしますが、ご安心を。今回は訪れない運びになっております。笑

もちろん公共交通機関でも旅行できないわけはありません。
各スポットの近くを近鉄鳥羽線が走っているので、電車で大きく、バスorタクシーで細かく動く取り合わせがおすすめです。

季節は全シーズン。晴れの日だとなお良いです。
自然体感型スポットの魅力を十二分に感じることができます。

さあ準備はここまで。
ご用意した1日分のプランは女子旅やデートはもちろん一人旅や家族旅行にもぴったりです。

イメージはすこし寝坊気味に出発して伊勢にはお昼前くらいの到着。ランチからのスタートです。


昼ごはん 【喫茶モリ】

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宇治山田駅から徒歩5分。
小さなビルの2階に店を構えるのは喫茶モリさん。
昼前に行くとその階段に沿うように列ができることも。

このお店の推しポイントはその素朴さ。
お店に入ると飾らない灰色の机に飾らない一枚のメニュー。

そして、喫茶モリの看板メニューは名物の鉄板ナポリタン。
鉄板に厚く引いた卵の上に敷き詰められた甘口ナポリタンは、食べていくうちに卵と一体化していってなんともまろやかな味わいに。
原色あざやかなビジュアルはジブリに出てくる朝ごはんみたい。
並でも少なくは感じませんが、お腹が空いたら「大モリ」も。

さらにもう一つの人気メニューがバナナジュース。
ナポリタンとのレトロな組み合わせが居心地の良さを作り上げます。

店内には若いカップルから奥さま方。さらにスーツ姿の会社員から学校終わりの学生まで。
部活バッグを提げた坊主頭の高校生も集団で爆笑できるような懐の広さが、「カフェ」ではなく「喫茶」たるゆえんかもしれません。

三重県伊勢市岩渕1-5-10
営業時間:10:00-20:00(L・O19:00)
定休日:月曜日


昼ごはん 【蔵deらーめん】

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お昼はもう少しがっつり食べたいかなて方はこちら。
味噌にとことんこだわる味噌ラーメン専門店。
それもそのはず、1816年創業の老舗醸造所・糀屋さんが営業する、いわば「味噌を作るプロ」直営のラーメン屋さんなのです。

味付けは糀屋さんの作る伊勢味噌に加えて信州味噌・北海道味噌の3種類から選べるスタイルになっています。
味噌の細かい違いなぞわかる自信のないという方はとりあえず伊勢味噌を選ぶと丸でしょう。東海圏らしい濃厚な赤味噌がいただけます。

ラーメン自体の実力もさることながら、ホンモノの味噌蔵を改装したというポップな見た目の店構えからは意外なほど清潔感のある内装も好印象。
デートで嫌がられないタイプのラーメン屋さんです。

伊勢市駅から500mほど。伊勢市駅・宇治山田駅周辺にはまだまだ美味しいご飯屋さんが眠っているようです。

三重県伊勢市宮後1-9
営業時間:11:00-15:00(L・O14:30)
               18:00-22:00(L・O21:30)
定休日: 木曜日 土日は夜営業のみ

公式HP:http://www.koujiya-ise.com/kura/



おやつ【喫茶と雑貨Dali】

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さっき昼飯食ったのに間髪おかずにおやつかよとお思いのみなさん。
おやつの時間です。

お昼のお店がフランクな感じだっただけに、少しおしゃれな休憩を取りたい日にぴったりなお店が喫茶と雑貨Dali。

小さな入り口から見えるのはモロッコから取り寄せている雑貨の数々。
カフェスペースは奥に横並び9席なので、知らないとご飯が食べられると気づけないレベルの隠れ家喫茶店です。

そんなDaliのおやつで一押しはプディング。
写真通り、昔ながらのたたずまいの似合う固め小さめタイプで、卵を味わいながら大事に食べ進めていくべき一品です。

そしてここのクリームソーダは青いのです。
琥珀色のソーダにちょこんと乗ったソフトクリームを少しずつ溶かしていくと徐々に変化していく味を楽しめます。
透き通った水色に輝くビジュアルと後味まで上品な仕上がりは、コメダ珈琲でありつけるそれとは別の飲み物のようです。

また、ご飯どきにはカレーのメニューもあるのでお腹を膨らますこともできそうです。もちろん雑貨屋さんとしての一面も。

小さなレジの後ろで美人な店員さんのお仕事している姿が絵になる、ジャージでは行けない素敵カフェです。

三重県伊勢市吹上1-3-19
営業時間:11:30-18:00(土日は20時まで営業)
定休日:火・水

公式Instagram: @dali_ise



お腹をすかせる【宮川堤】

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ずっと食べてばかりもいられないので、体を動かしたい時間帯です。
お散歩コースは宮川の河川敷。
宮川は三重県最長の一級河川で、伊勢はその下流にあたります。

このお散歩コースは、春になると両岸に1000本ともいう桜が咲き乱れる県下でも有名な花見スポットでもあります。

「宮川堤の桜」または「宮川の千本桜」とも呼ばれる1kmほどの並木道は、実際に歩いてみるとずっと長い距離に感じるほど見渡すばかりのピンク色!
横幅も広くコースのバリエーションも豊かなこともその一因かもしれません。


ただ、河川敷というのは春だけの限定スポットではありません。
たとえば夏には宮川沿いで花火大会が催され、1万発級の花火が上がります。

その上でいえば個人的にはむしろ花火の無い日に来て欲しいのです。
人もまばらな暑い日にだだっ広い河川敷で鬼ごっこができます。ちょっと疲れたなら草っ原で遊ぶ子供を木陰で見ているだけでもいい。最高でしょ。

理想の夏休みをリアルに召喚したような夏の過ごし方ができる場所って最近意外と少ないことに気づきます。
宮川の河川敷はそれができる貴重な遊び場なのです。

三重県伊勢市中島2丁目
・三重県観光連盟公式サイト
https://www.kankomie.or.jp/sp/event/detail_5712.html
※残念ながら、花火やバーベキューなどは禁止されています。



お腹をすかせる【船江温泉・みたすの湯】

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寒くて散歩なんてしたくもないとき。
汗かいてしまったけどこのまま夜ご飯は嫌や!!てとき。
そんな時の最適解に温泉があります。

伊勢・船江温泉みたすの湯は伊勢市駅から徒歩15分の場所にあるスーパー銭湯です。

ああスーパー銭湯かと侮るなかれ。
内湯も外湯も贅沢の11種類。石風呂やジャグジー・座り湯など主要なお風呂は揃っていますし、特筆すべきはその清潔感。
洗い場がお風呂とつながっておらず独立になっているため、マナー違反のおっちゃんに気持ち悪い思いをすることも無いです。
みたすの湯をはじめ、三重の温泉は広々としていて観光地的要素を含むことも多いからか綺麗なところが多いです。

さまざまなお湯が楽しめるみたすの湯でも特に一推しはサウナ。
高温サウナと釜風呂の2種類用意されていますが、特徴的なのは写真でお見せしている釜風呂の方です。

我が国で古来から行われているいわば日本式サウナである釜風呂は、45-60°と従来のサウナよりもぬるいため体への負担が少ないとされています。
また、みたすの湯はうたた寝処(露天風呂の横にあるくつろげる椅子)のスペースも広く外気浴のクオリティもハイレベルで、「サ道」ファンとしては必見のスポットなのです。

みなさんも一度釜風呂で整ってはみませんか?

三重県伊勢市船江1-471-3
営業時間:9:00-24:00(特別営業日あり)
定休日:年中無休

・公式HP 
http://mts-ise.com/yu/info/#anchor01



お腹をすかせる【伊勢志摩スカイライン】

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伊勢志摩スカイラインは伊勢と鳥羽を繋ぐ16.3kmの有料道路です。
伊勢から鳥羽といえば下道でも20分の距離。
よほど急いでない限りこの距離に高速だなんて。
と勘違いして数年。

伊勢志摩スカイラインの真の顔が観光道路だったことを知った衝撃たるや。
そしてその観光道路が通行料1200円にお釣りが乗るには十分なほどの、朝熊山から海を見下ろす最高の見晴らしだと知った時の後悔たるや。

というわけでこちら今回の旅行のメインディッシュとなります。

料金所でお金を払って、すぐに見えるのは一面の伊勢湾と眼下の伊勢の町。
一気に上がる標高にびっくりしますが、有料道路だけあって対向すれすれで怖い思いをしたりすることはありません。

そのままゆっくりと山道をドライブしていくと見えるお寺は金剛證寺。
そしてその先少し行くとてっぺんの山頂広場となっています。

まずひときわ目を引くのは「天空のポスト」
背景の海と対照的な赤色のポストは写真映り抜群の映えスポット。山頂になぜポストがあるのか気になる方にはインスタグラムは不向きでしょう。

そしてスカイライン名物「展望足湯」
伊勢湾を望める最高地点で浸かる足湯はドライブの疲れを癒してくれます。
効能は「こころのやすらぎ」という展望足湯ですが、山頂は意外と寒いので昼間の入浴がおすすめです。

他にも道中や山頂に数々の展望台や中継地点があり、鉄道ファンや夜景などシュチュエーションに応じてうってつけの撮影スポットがおすすめされているのも素敵ポイントです!

山頂から鳥羽まで下る帰り道はさらに海へ近づくオーシャンビューな山道。ゆったりと下っていきましょう。
推奨BGMは魔女の宅急便から「海の見える街」です。

営業時間: 7:00-19:00(9月〜4月)
      6:00-20:00(5月〜8月)
               (特別営業日あり)

・公式HP
https://www.iseshimaskyline.com/business.html



夕ごはん【漣 鳥羽店】

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さあ、もしこの記事のプランを順番に楽しんでいっていただいていればそろそろ夜ご飯の時間。鳥羽で空腹に悶え苦しんでいるはずです。

鳥羽は伊勢・志摩に挟まれた港町。
海の幸は数あれどその中でも特に贅沢に海鮮を味わえるのが漣・鳥羽店さん。
さんずいに連で「さざなみ」と読みます。

漣さんといえば名物開きエビフライ。
一番人気の「海老フライ定食」を頼めばぷりっぷりのエビフライがごろごろ2-3尾。
潤沢な海の資産を感じる衣3割エビ7割の豪快さはボリュームたっぷりなのにご飯が進む進む。

もちろんお刺身や焼き貝などの定食も用意されていてそのクオリティは間違いなし。

エビがいかついだけにお値段も少々いかついですが、一度口にすれば納得の絶品エビフライ。
良い旅の締めをご約束します。

三重県鳥羽市鳥羽3-5-28
営業時間:
平日 11:00-15:00 (L・O) 16:30-19:00(L・O)
休日&トップシーズン   10:30-19:00(L・O)
定休日: 火曜

公式HP  http://sazanami.co.jp/



さいごに


いかがでしたでしょうか。

「伊勢神宮抜きの伊勢旅行。」

と大層に銘打ったこの企画でしたが、
みなさんもお気づきの通り、実際の旅行で伊勢神宮抜きにこだわることになんの意味もございません。
行く方がいいに決まってます伊勢神宮。
うぇるかむおかげ横丁。

ただ今回のプランを通して、他の伊勢のおすすめスポットを少しでも気に入っていただければ本望です。
そして実際に三重に来られて、伊勢神宮で遊んでどうしようもない空き時間ができたときなんかに思い出していただけたりなんかしたものなら、当記事役目をまっとうしすぎて消えてなくなりそうです。

1日分プランに収まらなかったものですから、まだまだ伊勢・鳥羽・志摩にも紹介したいお店やスポットがたくさんあります。

今回何度も書きたくなったから、次はがっつり伊勢神宮の紹介でもしようかなあ。
もしよかったらまたお付き合いください。

ではでは。


※本文中の営業時間や定休日につきましては、現行サイトに出てあるものを記述しています。
新型コロナウイルスの影響により、多くの施設・飲食店で営業形態の変更が考えられます。
特にこういった時期でありますので、店舗各々へ直接ご確認をとられることをお勧めします。





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