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小さなおまもり

もう、何年も前の事ですが

店頭に立ってたときに印象深い方がいらっしゃいました。

どんなお店かは端折りますが

小さな石のタンブルを数十個手に取られてお会計に。

ご自身が好きなのかな、お子さんが好きなのかな?と思いながら
その小さな石たちの説明書きの紙を手に取り
念のため

『お時間大丈夫でしたら石一つ一つの項目に線引きしましょうか?』と聞いたら、お願いしますと。

『お好きなんですか?大人から子どもまで、結構人気なんですよこのサイズの石たち』

手元を動かしながらそんな話をしていたら

お守りに渡そうと思って、と。

石を渡すその子たちは
日々色んな事を頑張って頑張って、時に折れそうになりながらも夢や在りたい自分に近づくために過ごしているのだと
話を聞いていて思いました。

なんと言葉にしたら良いのか

時折その子達も不安に飲み込まれてしまう時があって
そういう時に何気なく渡したこの小さな石を握りしめたら、落ち着いたそう。

『病は気から』という言葉があります。

全てが思い込みとかそういう投げやりな話ではなくて

その子たちが手にしたものが
天然石の小さなタンブルであっても
どこかの神社のお守りであっても
誰かの手作りのお守りだったり
手紙だったり写真だったりメールであっても

自分にとってのお守りと思ったらそうなのです。

色んなプレッシャーや圧に倒れまいと必死になっている彼らの日々が
たとえ一日中でなかったとしても、毎日のどこかの瞬間に心地良さを感じられたらと密かに祈りました。

メンテナンスって何においても大切だと思うのです。
わたしたちが日々当たり前に使ってるスマホやパソコン、車、マンションや家、キッチンの道具…

わたしたち自身も。

心身が壊れてしまう前に、立ち止まり休憩する時間も必要。
身体を動かすなら、そのケアも。

今日はちょっと休みたい。

その一言が、罪悪感なく当たり前に言えるようなら良いのにと思います。

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