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【緊急レポート】境界線

忙しく動き回っていた日々も少し落ち着きを取り戻した。強い陽射しながらもヒヤリとした風の中、微睡みながらとある情報筋からのレポートを目にした。

『カネテツ』の文字をみるやいなや脳内再生されるキャッチーなCMソング。

そんなCMソングを聴きながら?この世界について、ある情報を耳にしていたことを思い出した。

キーワードは「境界線」

一口にカニかまといってもピンきりだ。

ひとつは、一応、カニを意識したカラーリングだが、みた瞬間にカニかまとわかるタイプ。これはひとつひとつビニールに包まれているもの、解しているものがある。

もうひとつは、カラーリング、形からしてカニの身を意識した高級感溢れるタイプだ。

情報筋から入手したほぼカニは後者なのだが、ここには境界線があることが判明した。

まずはこれを見てくれ。
練り物コーナーには「カニ風味かまぼこ」と「ホボカニ」と分かれている。俺が言う境界線はこれじゃあない。

しかし、とても重要な事に気がついた。
ボリュームとクオリティーを考えると「ほぼカニ」の方が断然お買い得なのではないか?ということ。

あと、誰が置いたか知らないが、カニ入りスープのもとと何故かハムのスライスが置いてあると言うことに。


そしてこれが境界線の向こうの景色だ。
生食用イカ切り身、タコ、中華クラゲ、ひじきなどの生鮮食品コーナーにある一品にお気付きだろうか?

練り物にもかかわらず、境界線を越えて生鮮食品コーナーに鎮座する逸品だ。

その名も『しなやカニ』。
カニと間違って購入しないように、値札には「カニカマ」と表記されている。お値段は『ほぼカニ』よりも更に100円高い。


しかし、まだその上があるのだ。恐らくこの『香り箱』こそ最高傑作ではないかと思う。
詳しいことは、ご自分の目で、舌で確かめて欲しい。


以上

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